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  • #5168
    黒野圭佑
    ゲスト

    国際機関の採用において、国際関係学の修士や公共政策 (MPP)、行政学 (MPA)の修士だと、修士のみで考えた場合3つの内どちらのほうが好まれるものなのでしょうか。
    現在学部生なのですが、将来的に国際関係学の修士または公共政策か行政学の修士を経て国際機関 (世界銀行等の国際開発金融機関を志望しています)で仕事ができればと考えています。大学院のカリキュラムを調べると、あまり各学位に違いはそれほどないのではと感じるのですが、国際機関の採用における実際のところの各学位に対する評価はどうか、今までのご経験から思われることをご教示いただけないでしょうか。大学院はコロンビアSIPAやジョンズ・ホプキンスSAIS等を考えています。

    応募するポジションや機関によって評価は変わるものだと思いますが、国際機関の採用において、一般的に各3つの学位がどのようなシグナリングや評価を書類・面接上で持ち、どちらのほうが好まれる傾向があり、学位とポジションが合致したものが多いか等も思われるところがあれば教えて頂けますと幸いです。
    お忙しい中大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

    #5169
    Ippei Tsuruga
    キーマスター

    ご質問ありがとうございます。私自身は、国際関係学、MPP、MPAで学んだ経験が無いので一般的な回答となります。

    結論から申し上げますと、どの学位を持っているかは特に有利不利に関係するとは思えません。修士号を持っているかどうかで足切り(応募要件)が設定されているだけで、SIPAやSAISといった大学ブランドが選考に影響するとは思えないのが率直なところです。むしろ、応募されるポジションが求めているスキルや経験と「修士コースのプログラムで何を履修したか」がいかに合致しているかが選考のポイントとなるかと思います。

    それを踏まえてご提案です。たとえば、世界銀行でどのようなポストを想定するかを考えてみてはどうでしょうか。オペレーションに携わるエコノミスト、教育スペシャリスト、保健スペシャリスト、社会保障スペシャリスト。様々なポストがあります。自分の関心分野のポストを見つけて、世界銀行などの人材募集要綱をチェックし、それに近いカリキュラム・強みのある大学を選ぶのはどうでしょう。

    それでもカリキュラムに差異が見られないのであれば、講師陣や立地で選ぶのも一案かもしれません。たとえば、SAISはワシントンDCにあるために地の利をいかし、世界銀行でのインターンやコンサルタントとして卒業後働いている方を何名か知っています。また、在DCシンクタンク(ブルッキングス、CSIS、CGD、IFPRIなど)のイベントにも出ることができるはずです。一方、SIPAはニューヨークにありますから、国連機関へのアクセスが容易かもしれません。

    #5183
    黒野圭佑
    ゲスト

    早速お返事いただき誠にありがとうございます。

    たしかにご指摘の通り、自分の目指すポストと修士課程で得られるスキルや経験が合致するところを探したいと思います。

    重ねての質問となり恐縮ですが、以前他の方の回答にGPAの大切さを書かれていましたが、国際機関の採用においても大学院時代のGPAは見られるのでしょうか?

    また、国際開発の分野でキャリアを築く上でPh.Dを取りたいと考えているが仮に修士でのGPAが悪くなってしまった場合、GPAはどれほどPh.D進学に深刻な影響をあたえるものなのでしょうか?挽回の方法等は無いのでしょうか?

    よろしくお願いいたします。

    #5184
    Ippei Tsuruga
    キーマスター

    そうですね。先ほどの回答を書きながら思ったのですが、実態としては、国際開発の業界で仕事をしてみなければ専門性を決められないのだと思います。私が大学院選びをしたときのことを思い出してみても、ある程度分野(貧困分析)で絞り込んだあとは、立地(イギリス)や大学の知名度(サセックス)で最後は選びましたね。そういう意味では、少し乱暴ですが、国連本部を目指すならニューヨーク、世界銀行を目指すならワシントンDCという選び方も悪くないのかもしれません。

    GPAに関しては、私も国際機関の採用に携わっていないので確信はありません。時々、CVにGPA(あるいは主席卒業など)を記載している人がいますが、成績表を添付させられるわけでもないので、採用側にとっては「応募者の自己主張(自己申告)」にすぎないような気がします。その自己PRを採用がどれくらい真剣にとらえるかが問題ですが、個人的には職歴や何を勉強してきたかの方が大切なような気がします。

    PhDの場合も同様に、確信はありません。ただ、PhDの応募要件を見ていただくとイメージがつかめるかと思います。欧米の大学院の場合、ほとんどの場合、最低条件として修士号の成績で足切りしているように見受けられます。日本国内の大学院はこの限りではないと思います。職歴などで挽回できるチャンスはあると思いますが、修士課程で良い成績をとれればよいですね。

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