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  • #6399
    田中貴子
    ゲスト

    初めまして、私は地方大学院2年生、1児の母親をしている田中貴子です。
    国内の大学卒業後、電気メーカーで営業を3年、青年海外協力隊で2年活動したのち結婚・出産を経て現在に至ります。
    最近、こちらのページを知り興味深く読ませていただいています。

    さっそく質問なのですが、実務経験とアカデミックの専門がぴったり重ならない場合のキャリア構築(特に社会保障分野での)は
    どのように進めていったらよいかアドバイスを頂ければと思います。

    JPOは35歳までですからリミットは近いですが、英語能力がまだ足りないという状態です。
    トフルなど証明できる部分の能力だけでも上げているところです。
    卒業を前に進路を決めたく動いているところですが地方なのもありなかなか・・・。

    現在、大学院では、法学修士としての学位を取る見込みで、現在の研究テーマは日本の子どもの社会保障政策(貧困・女性の権利・子どもの権利)に関してです。
    ですが、実務経験としての営業経験では大型PJを担当させてもらいましたが、PR出来る点としてはマネージメント能力の方で、専門分野とは違うと考えています。
    青年海外協力隊では、防災とリプロダクティブヘルスの向上に関わるプロジェクトを立ち上げました。
    ですので、社会保障という点では、協力隊の経験が少し重なってきます。

    私としては、子どもと女性の権利の向上のために、少しでも不平等な状況を解消するために生涯働きたいです、
    まず最初の突破口をつかみたいなと思っています。

    長々と書いてしまいましたが、助言をいただければ幸いです。
    よろしくお願いします。

    #6400
    Ippei Tsuruga
    キーマスター

    ご投稿ありがとうございました。また、いつもご覧いただきありがとうございます。キャリアの方向性と年齢のリミットはなかなか悩ましいですよね。キャリアは十人十色だと思うので、完璧な答えはありません。あくまで一つのアイデアとしてお読みいただければ幸いです。

    専門分野

    社会保障と子供という組み合わせであれば、UNICEFに社会政策(Social Policy)のポストがあります。子供に対する社会保障をメインに扱うポストが多いようで、ご専攻と近いのかと思いました。また、本部であればより高い専門性と分析能力が求められる一方、開発途上国にある現地オフィスではマネジメント能力がより求められると聞いたことがあります。民間でのプロジェクトマネジメントの経験をいかしながら国際機関の現地オフィスで活躍するというのも選択肢かもしれませんね。

    これまでの経験の売り方

    民間、青年海外協力隊のキーワードが有利に働きそうなのは、JICAの企画調査員やジュニア専門家のポストです。詳しくはJICAホームページやPARTNERをご覧いただきたいと思いますが、競争率は国際機関より圧倒的に低く、エントリーレベルとしては良いのではないでしょうか。ご専門に近い分野の企画調査員ポストがあれば、報酬も比較的良いです。また、JICAは官民連携(PPP)も推進していますので、民間での業務経験は評価されると思います。JICA案件を受注しているコンサルタント会社も選択肢かもしれませんね。

    英語

    私自身も常に悩みの種です。国際機関の公募ポストへ直接応募する場合は英語の点数は聞かれません。ただ、JICAやJPOではたしかに点数を聞かれますね。JICAとJPOのポストを比較すると、JPOの応募者の方が英語の点数が高いという感覚を持っています(帰国子女や日本語のたどたどしい人も多いほど)。私の経験上、アウトプット型の人とインプット型の人がいて、私は前者でした。アウトプット型は英語を使って伸ばす人で、インプット型は座学で伸びる試験勉強に強いタイプです。これに関しては助言できませんが、いろいろ試行錯誤してみてください。

    #6403
    田中貴子
    ゲスト

    早速の返信ありがとうございます。

    また、ご存じであれば教えてください。
    JICA企画調査員の職務格付けについてお伺いしたいのですが、
    一番下のC号(大卒後9年以上)であっても、私がまだ達していないため要件を満たさず切られてしまう
    可能性があるのか教えてください。

    併せて、学術レベルでいう専門性をどのように仕事の場に生かしているのでしょうか。
    また、学術レベルでの専門性を高めるという意味で参考になる図書等あるいは対策がありましたら教えてください。
    というのも、大学院では、海外のような議論をする機会もあまりなく(生徒がそもそも少ないので)、
    どちらかというと黙々と文献を探し、修論を書き進めているといったのが現在の状況です。
    こうした状況下で高い専門性を修士に出たからといって持っているか、どちらかというと知識を得ているといった方が正確な気がします。
    敦賀さんのブログからヒントを得ながら視点を変えて社会保障政策を考える、コーセラというアプリで海外の院の授業を受けるなどしています。

    最後に、ご親切に色々教えていただきありがとうございます。
    英語に関しては私もアウトプット型です、これは努力しなきゃですね。
    士幌町のご出身とのこと、先日、士幌町のお肉をいただいたので
    不思議な親近感を覚えてしまいました。

    五月雨式の質問となってしまいましたが、よろしくお願いします。

    #6407
    Ippei Tsuruga
    キーマスター

    士幌牛を食べていただいたのですね。和牛に比べてあっさりしていて食べやすく、それでいて和牛ほど高額でもない。全国に広まってほしいです。

    企画調査員の選考過程での足切

    個別の採用に関しては一つの答えは無いと思います。ただ、JICAの企画調査員のポストに関して言えば、要件で機械的に足切を行うことは少ないかと思います。たしかに、一つのポストに対して何百・何千件もの応募がある国際機関であれば、要件で機械的に足切をしているようです。しかし、実質的に日本人限定の公募であって、ある程度の職歴が求められ、開発途上国での勤務を前提とした30~40代向けのポストである企画調査員については、応募数はかなり少ないはずです。一般的に応募数が少なければ1つの書類に掛けられる時間が増えるため、書類内容での勝負になります。要件で尻込みせず、とりあえず応募してみるのが良いと思います。

    企画調査員の要件

    C号(大卒後9年以上)というのは、報酬格付けを参照されているのかと察します。一方、PARTNERに掲載されている個別の企画調査員のポストをご覧頂くと、必ずしも「大卒後9年」といった最低要件を課していないはずです。つまり、公募はあくまで個別ポストの公募内容に基づいて行われ、一旦採用が決まれば格付け「C号(大卒後9年以上)」の待遇となるということ。上記のとおり、職務年数が足りない方でも倍率が低ければ可能性は大いにあると思いますので、あまり気にする必要は無いのではないかと思っています。

    学問と業務の関係

    これは仕事によると思うので回答が難しいですね。たとえば、国際労働機関(ILO)は国際機関の中でも専門機関と呼ばれる部類に入り、私の職場は社会保障政策を担当する部署です。日々の仕事と言えば、修士課程・博士課程の延長に近いのかもしれません。文献をネットで探し、政策文書を作成し、出版する。こういう仕事がメインであれば、「書く力」が求められ、必然的に学術的な経歴を持っている方が重宝される印象を持ちます。一方、技術協力プロジェクトに携わる人にとっては、総合的なマネジメント能力が求められるため、実務に精通した人が活躍できると思います。

    #6545
    田中貴子
    ゲスト

    返信が遅くなってしまい、申し訳ないです。
    そして回答ありがとうございます。
    まだ、卒業まで時間があるためなかなか出せるのは少ないですが、
    企画調査員の公募も見て出せるときに出してみます。

    落ちてもめげない心も鍛えていかないといけないですね!

    色々アドバイスありがとうございました。

    #6639
    Ippei Tsuruga
    キーマスター

    ご検討お祈りします。世界のどこかで会いましょう。

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