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  • #7887
    A.H.
    ゲスト

     初めまして。25歳の社会人です。キャリアに関してアドバイスをいただきたく投稿しました。
     私は日本で学部卒業後、英国でMA Human Rights Lawを取得し、某国連組織の日本事務所でインターン後、昨年4月より都内の中小企業に勤めています。将来はジェンダー分野で国際機関やNGO、民間問わず働きたいという漠然とした考えがあり、開発学か人権法か迷った末、人権団体でインターンをしていたこともあり、人権法のMAに進みました。今の会社には、途上国開発よりの仕事を経験して見たいという思いで入社しました。
     防災分野の開発コンサルタントと仕事をする機会もあったのですが、配属後8ヶ月ほどで海外事業が事実上廃止となり、今は国内営業の事務作業ばかりに従事していて、一刻も早く環境を変えなくてはと考え、2ヶ月ほど前から転職活動を始めました。コンサルタントやシンクタンク、NGOなど幅広く受けていますが、社会人経験も少なく、私自身の能力不足もあり、転職活動に苦戦しております。めぼしいところはほぼ受け終わってしまいました。
     そこで、もしこのまま国際協力に関わりのある企業や法人への転職がかなわなかった場合、どちらを選ぶべきでしょうか。
     (1)国際協力に関わりは無い組織でもいいから、社会人経験を3年以上積み、国際人権のジェネラリスト&社会人スキルで、YPPや JPOにチャレンジする 
     (2)ジェンダー&開発学などの分野で再度学び直し、特化した専門性を育む
     (2)でなぜ国際人権法のMAを取得済みなのに別分野で再出発しようとしているのか、という点ですが、現職の経験から、国際人権でlegal practitionerを目指したり政策提言を行うより、途上国の産業育成や女性の経済的エンパワーメントにより関心が傾いているからです。また、専門性を高めるという意味では博士課程も検討しています。国連機関の人員削減や日本のODA予算の縮小を考えると、今後は国連機関も開発コンサルタントも、博士レベルの特化した専門性を持つ人材を要望するのでは、と考えています。
     明確な答えが無いのは重々承知ですが、アドバイスをいただければ幸いです。

    #7947
    Ippei Tsuruga
    キーマスター

    ご投稿ありがとうございました。どちらを選ぶのかは難しい選択ですね。私が自分の経験から言えることは一つですね。まだキャリアを始めたばかりである程度リスクをとることができる年代だと思います。おそらくどちらを選択しても、日々の業務の中で「別の道を選ぶべきだった」と悩む場面に遭遇することと思います。その時に大切なのは、目の前のことを一つずつ全力で取り組むということです。振り返った時にそれが財産となり、次のステップへ繋がるのだと思います。

    二つの選択肢ですが、どちらも並行して模索してみてはいかがでしょうか。私の経験上、仕事を続けながら模索し続けるのがよいと思います。国際開発業界に共通して言えることですが、仕事が極めて不安定です。実力が結果に直結しないことの方が多いと思います。そうした状況の中で、一つのことに人生を賭けるのは精神衛生上良くないですから、複数の選択肢を同時並行で進めて、先に結果が出たものから順に選んでいく。私はそのようにしています。実力はもちろん大切な要素ですが、結局のところ運の良し悪しが人生を大きく左右するのが国際開発業界のキャリアなのだと思います。

    最後に、専門性についてです。私の個人的な印象ですが、実務に必要な専門性は実務でしか得られず、大学で必要とされる専門性は大学でしか得られないと思います。実務に重心を置き、博士号を目指すこともよいでしょうし、将来的に大学で教鞭をとりたいのであればアカデミアに重心を置いたほうが良いと思います。

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