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Ippei Tsuruga
Keymaster

ご投稿ありがとうございました。どちらを選ぶのかは難しい選択ですね。私が自分の経験から言えることは一つですね。まだキャリアを始めたばかりである程度リスクをとることができる年代だと思います。おそらくどちらを選択しても、日々の業務の中で「別の道を選ぶべきだった」と悩む場面に遭遇することと思います。その時に大切なのは、目の前のことを一つずつ全力で取り組むということです。振り返った時にそれが財産となり、次のステップへ繋がるのだと思います。

二つの選択肢ですが、どちらも並行して模索してみてはいかがでしょうか。私の経験上、仕事を続けながら模索し続けるのがよいと思います。国際開発業界に共通して言えることですが、仕事が極めて不安定です。実力が結果に直結しないことの方が多いと思います。そうした状況の中で、一つのことに人生を賭けるのは精神衛生上良くないですから、複数の選択肢を同時並行で進めて、先に結果が出たものから順に選んでいく。私はそのようにしています。実力はもちろん大切な要素ですが、結局のところ運の良し悪しが人生を大きく左右するのが国際開発業界のキャリアなのだと思います。

最後に、専門性についてです。私の個人的な印象ですが、実務に必要な専門性は実務でしか得られず、大学で必要とされる専門性は大学でしか得られないと思います。実務に重心を置き、博士号を目指すこともよいでしょうし、将来的に大学で教鞭をとりたいのであればアカデミアに重心を置いたほうが良いと思います。