#4722
Ippei Tsuruga
Keymaster

③ 在職中に行うこと(今後3年間)

(1)フランス語
たしかに、フランス語は是非勉強されると良いかもしれませんね。フランス語ができれば・・と、ジュネーブに赴任してから何度も思いました。特に、本部がニューヨークでなく、ジュネーブにある国際機関の場合、フランス語が英語とほぼ同等のレベルで求められている気がします。私は着任後に語学コースを受講してフランス語の学習に勤めました。しかし、新しい仕事を覚えながら新しい語学を学ぶというのは難しく、仕事に集中するためにフランス語の学習を辞めた経緯があります。したがって、慣れ親しんだ現職の仕事をする傍ら、語学の勉強を進めるのはとても良いことだと思います。

(2)統計の勉強

統計の知識と実務的なスキルは、とても重要だと思います。大学院で計量分析を学ぶことができなかったこともあり、私は仕事をしながら法政大学の夜間大学院のコースで統計と計量経済学を受講した経験があります。まだまだ勉強中ですが、統計の勉強は早いうちに始めておいた方が良いと思います。学びに対するモチベーションが年齢とともに衰退してきますからね。

(3)休日のボランティア

ボランティアは良いかもしれませんね。国際協力団体はたくさんありますので自分の関心分野に近い団体が見つかれば、支援対象国への理解や分野の知識を得られ、大学院での学びにもプラスになると思います。

(4)国際開発学会やJICA主催セミナー

国際開発学会やJICAが主催するセミナーへ参加するというのも一案かもしれません。私は参加したことはありませんが、JICA職員や国内の開発援助関係者の議論を聞いたり知り合ったりするきっかけになると思います。

(5)夜間大学院の活用

大学院留学の科目選択にも関連しますが、日本国内の夜間大学院へ通うことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。たとえば、統計・計量経済学といった分析の素地はどこの大学へ行っても大きな差はないと聞きます。これらは知識というよりスキルの世界ですので、仕事の傍ら、夜間大学院へ2年通って修士号を取ってしまうのも一案かもしれません。その上で、大学院留学は障害・教育・社会保障といった開発課題に特化したコースを選択すると、大学院留学がより充実したものとなる気がします。なにより、日本国内の大学院は授業料が安いですから、オプションとしては良いかもしれません。