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Ippei Tsuruga
Keymaster

ご投稿ありがとうございます。私はPhDをサセックス大学開発学研究所(IDS)で取得していないので、印象論になってしまいますが参考になれば幸いです。私は2008-09年に修士課程でした。IDSの財政支援に関して言えば、ホームページに書かれている以上の支援は無いという理解でよろしいかと思います。指導教官にもよるというのもおそらくその通りで、偶然指導教官が研究・調査資金を持っていて学生に一部委託するかどうかが焦点となると思います。つまり、アメリカでは奨学金やRA/TAがほぼ確約される契約のような形でPhD候補生が位置付けられていますが、イギリスではそのような例は稀だと思います。ましてや、IDSは他の大学と異なり、「チャリティ団体」として登録されていることもあり、政府からの教育にかかる資金提供を受けていません。DFIDからODAの一環で研究費・調査費を提供されてはいます。したがって、奨学金の少ないイギリスの中においても、IDSは学生へ資金援助できる余裕が少ない部類に入ると考えてよいでしょう。

私の知人でPhDをIDSで取得された方は、ロータリー財団から奨学金を得ていました。日本人が応募できる奨学金の中では、ロータリー財団のほかに、「2018年 日本/世界銀行 共同大学院奨学金制度日本人向け特別枠」が良いオプションだと思います。私の場合は「日本の公務員、政府関係機関職員ではないこと」という条件で除外されてしまってJICA在籍時には応募できなかったのですが、大川さんの場合は応募要件を満たしているように見受けられます。

http://www.worldbank.org/ja/country/japan/brief/scholarships

ご専門分野に適した教授がいるかは、正直なところ私はあまり存じ上げません。ホームページから問い合わせてみると、親切につないでくれるかもしれません。今後のキャリアパスについては、決まった答えは無いと思います。学問と並行して実務経験を積んでいけるチャンスを常に模索することをお勧めしたいと思います。PhDをやりながらコンサル受託をして国際機関の仕事を副業しているツワモノもいると聞きました。いろいろなキャリアがあると思いますが、実務とアカデミアの両輪で柔軟に検討されてはいかがでしょうか。

私自信PhDを持っていないので、無責任なコメントになりますが、参考になれば幸いです。