2008-09年にILOカンボジア事務所の児童労働プログラムで半年間インターンをしていました。その当時の話ですが、UNICEFとILOが密接に連携して仕事をしている印象はないです。むしろ、重複が無いように住み分けしていました。たとえば、UNICEFは初等教育適齢期までの児童労働には取り組んでいましたが、中等教育適齢期の児童労働には関心が無かったように記憶しています。今は中等教育までUNICEFもカバーしているかもしれませんが、UNICEFの場合子供の教育や健康ということが主眼です。ILOは労働者の権利(教育・健康など)が主眼ですから、年齢で切ることは無く、初等・中等の児童労働を扱っていたのだと思います。
現在もILOには児童労働に取り組んでいる部署はありますが、規模としては小ぶりとなった印象を持っています。これはひとえに予算の制約によるところが大きいのだと思います。児童労働はアメリカ労働省が最大ドナーでしたが、近年は縮小傾向にあるのかもしれません。