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8th March 2018 at 2:11 am #7239白石あすかGuest
敦賀さん
以前にもご質問をさせていただきました、白石あすかと申します。
本日は、国際機関での勤務を目指すにあたって必要な学歴についてお伺いしたく、投稿させていただきます。先日、大学院でご指導いただく先生に、アメリカに留学してLLMと弁護士資格を取得してくるようすすめられました。先生の口調は、「留学して学位を取得しなければ国際機関で働く道はない」というようなものでしたが、日本の大学院で修士号をとるだけでは不充分なのでしょうか。国際機関への応募条件は最低でも修士号と2年以上の職務経験が必要ということなので、私はまず日本で修士号を取得し、卒業後は職務経験を積んだ後、自分が必要と感じたらまた大学に戻ってさらに学位を取得しようと考えておりました。このようなプランでは不充分なのでしょうか。
(私は、家庭と自分の経済状況から大学院在学中に留学することは難しいと考えております。その代わりに、国際機関の駐日事務所でインターンをすることを考えており、実際現在、UNFPA駐日事務所でのインターンに応募中です。)お忙しいなか恐縮ですが、回答のほどよろしくお願いいたします。
白石あすか
10th March 2018 at 4:10 pm #7241Ippei TsurugaKeymasterご投稿ありがとうございます。一般論はあまりなく、様々なキャリアがあると思います。指導教官の先生のご意見のとおり、「留学して学位を取得しなければ国際機関で働く道はない」という意見も多いのも事実です。たしかに、英語で法律の仕事をこなす能力と経験を得られる場所が日本国内にあるのかと聞かれれば私にはわかりません。
ただ、様々なキャリアパスを経て法律の仕事をしている人も多いです。現状で大学院在学中の留学が難しいとのことですから、職務経験を積むことを優先するのが現実的な気がします。そして、それは一概に悪いオプションではないと思います。
大学院留学が国際機関への近道としばしば語られる理由の裏にはおそらく、コネができるという発想があるのだと思います。ワシントンDCの大学院に行けば、世界銀行でインターンをしてコンサルタントとして卒業後にすぐチャンスをもらえるかもしれませんし、ジュネーブやニューヨークの大学院でも同様のチャンスへ物理的に近づくことができるのだと思います。そういう例を日常的にたくさん見ます。
ただ、今すぐに国際機関へ就職することがキャリアや人生の目標ではないのだと思います。そういう意味で、現実的な路線を歩みつつ、自力・スキルを磨ける社会人経験を多く積むことをお勧めしたいと思います。やる気があれば、大学院へはいつでも戻れますからね。
関連トピックのリンクも貼っておきますのでご参照ください。
12th March 2018 at 2:41 am #7260白石あすかGuest敦賀さん
ご回答いただき、ありがとうございます。
確かに、私の先生が海外大学院への留学をすすめてくださった理由として、コネができるということはあると思います。他方で私は、楽観的すぎるかもしれませんが、インターンを通してまた別のコネをつくることもできるのではないか、と考えており、それもあって先生のすすめに反対しているのだと思います。とはいえ、経済的に留学が厳しいという事実は変わらないので、敦賀さんのおっしゃるように現実路線で職務経験を積むことを優先して考えていきたいと思います。加えてもうひとつ質問なのですが、将来国際機関で働くことを目指す場合、どこで職務経験を積むと有利になる、ということはあるのでしょうか。私の場合、たとえば民間企業の法務部で働いたり、女性を取り巻く問題について取り組む国内および国外のNGOで働いたりすることを考えていたのですが、とくに将来にとって有利になる職歴というものはあるのでしょうか。
お忙しいなか大変恐縮ですが、ご回答のほどよろしくお願いいたします。
13th March 2018 at 10:54 pm #7263Ippei TsurugaKeymaster私自身が民間で働いた経験がほとんどないため(学生時代に短期の派遣やバイトをしていた程度)、どのような企業で働けばどのような経験が得られるのか明確な回答を持ち合わせておりません。ただ、英語で仕事ができる環境で鍛えられること、法務のスキル・知見を高められる環境であることはポイントなのではないかと思います。また、個人的な印象ですが、ある程度の規模の会社に正職員でしばらく働いてみるのはとても良い経験だと思います。日本の企業は若いころからマネージャーとして訓練されますが、国際機関や多くの西洋社会ではシニアになってはじめてマネージャーとして経験を積むことができます。この経験を先取りできることは、日本人であることのメリットだと感じています。
国外のNGOがどういったところを意味するのかにもよりますが、法務・女性といったトピックから想像するに、アドボカシーやアクティビスト系の団体なのではないかと察します。国外のアドボカシー系の団体の多くは、デスクレビューをベースに文書を作成したり、キャンペーンを企画したりすることが多い気がします。小規模な団体の場合はなかなかOJTを通じた指導を受けられないことも多いです。完全に主観ですが、日本の組織で働くのであれば、キャリアのはじめに大きな組織でしっかりしたトレーニングがある企業で経験を積むことは有意義だと思います。
15th March 2018 at 2:20 am #7265白石あすかGuest敦賀さん
ご回答いただき、ありがとうございます。
確かに、英語で仕事ができる環境というのは私のなかでも企業選びにあたって考慮すべき大きなポイントでした。今のところは、外資系の企業や国際機構と提携してキャンペーンを行っているような企業を中心に考えています(最近友人から聞いた話では、資生堂とUNDPがコラボレーションしているそうです)。また、マネージャーとしての経験も、個人的に私はマネージャーというポジションに興味があるので、重要なポイントであると感じました。
なるほど、NGO系では体系的なトレーニングよりも、どちらかというと即戦力となるかどうか(人力という意味で)ということが重視されているような印象なのですね。これについては寡聞にして存じ上げなかったので、これからさらに調べてみようと思います。敦賀さんのご回答を踏まえて、残りの春期休暇を使って大学院卒業後の進路を考えて参ります。現在は、日本の企業および海外の企業への就職を目指しております。お忙しいなかご回答いただきまして、ありがとうございました。
白石あすか
16th March 2018 at 10:21 am #7266Ippei TsurugaKeymasterまたなにかありましたら匿名で結構ですので、トピックを立てていただければ幸いです。それではご活躍お祈りしています。
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