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  • #4822
    神橋かえで
    Guest

    国際機関でお仕事をされている中で、ブログの記事からは、研究と実務の垣根が随分低いように感じます。実際にお仕事をされていて、研究の要素はどの程度あるのでしょうか。

    #4823
    Ippei Tsuruga
    Keymaster

    おっしゃるとおりだと思います。国際機関ではアカデミアと実務が一体となっている感じです。理由はおそらく、高学歴の方が多いためでしょう。良くも悪くも、ヨーロッパ諸国では若者の失業率が極めて高く、そのために博士課程まで進む(進まざるを得ない)人も多いと聞きました。

    国際機関での就職は一般的に、最低でも修士号が条件です。当然、多くの人が博士号を持っています。博士号を持っている人は思考回路が研究に近くなるのも当たり前ですよね。

    様々な理由があって仕事と研究が密接に結びついているのだと思いますが、現実的な理由としては、博士課程を修了した若者の就職先として国際機関が位置付けられているのが大きいと思います。

    #4879
    Ippei Tsuruga
    Keymaster

    Facebookの方でいただいたコメントもご紹介します。国連グループではありませんが、OECDもその典型のようです。経済の高度化、政策イシューの複雑化などに伴い、博士号を取得したスタッフの活躍の場が多くなったようですが、その一方で、学位取得者が必ずしも仕事ができるわけでもないという難しさもありそうです。これに関しては、私も本当にその通りだと感じます。また、実務家の「仕事ができる」感覚と、研究者の「仕事ができる」感覚にも大きな差があると感じる日々です。

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