#7509
Ippei Tsuruga
Keymaster

関心分野がはっきりしているのであれば、食糧問題に関係のある分野へ進むのが良いと思います。MA in Development Studiesは選択肢が多い一方、自分次第の部分がとても大きいです。分野に特化したコースであれば、IDS側が重要な専門科目をピックアップしてコースデザインしてくれています。私の場合は学部卒で漠然と貧困問題に関心があったのでMA in Poverty and Developmentを選びました。そのコースの中に貧困の経済分析の科目があったり、解決策として社会保障の科目があったりしました。自分で自由に科目をピックアップしていたら、おそらく体系的に学ぶことができなかったと思います。

食糧問題に関していえば、「世界中の人口が増えることによって食糧が不足していく」といった問題意識があったとします。その中で自分がどのような形で関わっていきたいかで選ぶコースが変わるかもしれません。たとえば、世界食糧計画(WFP)であれば、食糧が不足した地域へ配布するロジスティックスのプロ集団ということになります。国連食糧農業機関(FAO)であれば、調査研究に重点を置いた食糧政策に関する仕事となるでしょう。アカデミックな研究に関心があるのであれば、国際食糧政策研究所(IFPRI)やその他にも多くのシンクタンクがあります。また、食糧問題に関連する分野として、栄養(Nutrition)が注目されています。IDS前所長がトップを務める栄養改善のためのグローバル・アライアンス(GAIN)という国際機関もあります。

長くなりましたが、ご自身のやりたい分野を考える参考として、卒業後の進路を考えてみてはいかがでしょうか。どの機関で働きたいかによって、オペレーションなのか、政策なのか、研究なのか、どの分野なのかが決まってくると思います。そのあたりが大雑把に見えてきた段階で、IDSの学務へメールを出してみると良いかもしれません。必ず返信があると思います。