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    牛嶋 崇
    Guest

    始めまして。国際機関での就労について情報収集する中で当ブログへたどり着きました。私、牛嶋崇(うしじま たかし)と申しまして、現在33歳、JPO試験、JICA中途採用等に過去3年に亘り応募し続けているものです。新卒の就職活動含め、民間分野での就職・転職活動にはある程度、「自分の見せ方」が分かってきた気がするのですが、国際協力分野にあっては、なかなか思うようにいかないというのが現状です。

    そこで、今回ご相談させて頂きたいのが、民間企業のジョブマーケットでの経歴の見せ方と、国際協力分野のジョブマーケっトでの経歴の見せ方に何か決定的な違いがあるかについてです(または、国際協力分野では、民間のこうした経歴は評価されづらい 等。例えば、個人営業経験は国際機関で活きない、マーケティング分野は国際機関で活かす場所はない 等)。

    当方、アメリカの大学院で行政管理学修士(MPA)を取得し、28歳からキャリアをスタートしました。
    新卒入社で、欧州系金融機関のオペレーション部門にて、主にデータ管理(顧客データ、有価証券データ)、プロジェクトマネジメント(規制対応、コスト削減、オペレーティングモデル変更等)、またオペレーション部門に関わる間接購買を担当しておりました。その間に、JPO試験にほぼ毎回(追加募集含め)応募し続けるも、書類選考に1度通過したのみで、鳴かず飛ばずの結果です。
    (基本的に、オペレーション関連、プロジェクトマネジメント関連、調達関連のポジションへ応募しております)

    外務省国際機関人事センターのJPO担当の方に相談したこともあるのですが、「ここ最近は、職歴が最低5年以上ある方でないとJPOに選考されていない。必要な職歴は2年とあるが、実際に2年のみの職歴でJPOに選考されているのはここ数年で見たことがない」と言われたので、職歴を重ね様々な経験をしレジュメを充実させるべく貪欲に取り組んできたつもりです(その延長戦上+家族の事情で、ベンチャー企業へ転職(手を挙げればなんでも経験させてもらえると思い)し、現在は某ベンチャー企業のマネージャーとして、新規事業のマーケティング、顧客開拓、海外営業、新規事業に関わる間接購買を担っております)。

    一方で、外務省で公表されている情報によると、JPO選考者の最低年齢で25歳の方がいたりと、どうも単純に職歴だけではない気がしており、自分は結局の所国際機関で就労する機会に今後恵まれることはないのではないかと焦燥に駆られております。

    色々と国際機関で就労されている方の経歴を拝見するに、元JICA職員、元NPOやNGO、青年海外協力隊、UNOPS参加者、等が目立ちます。こうした経験が、国際協力で光ること、親和性が高いことは理解できるのですが、残念ながら自身は上記に入り込むことが状況的に非常に難しいです。当方、学生結婚で、子供が現在4人おりますので、夢を追いかける中で、民間水準の給与を捨てて、将来の国際機関就労のために、今を青年海外協力隊やUNOPS等で経験を積むことが難しいです(独身であれば、恐らく迷わず薄給であろうが危険であろうが現場に飛び込んでいるのですが。。)

    どうにかして自身の民間のキャリア、経験を、国際協力分野にマッチさせ、将来国際機関で就労したいのですが(具体的には、WFP等の食糧支援分野での、オペレーション担当(購買含む)をしたいです)、現在国際機関で就労されている方から見て、民間のキャリアで国際協力分野でひかる経験等ございますでしょうか?

    乱文となってしまい恐縮ですが、何卒アドバイスを宜しくお願い致します。

    牛嶋

    #7271
    山本
    Guest

    通りすがりですが、質問に目が留まったので回答いたします。
    私自身、民間企業を経てJPOに合格したので、下記が何らかの役に立てば幸いです。

    私の知る限り、民間出身者で国際機関で働いている人には大きく分けて4パターンあるように思います
    1.開発コンサル出身:専門分野に応じたポストへ
    2.ビジネスコンサル出身:経験分野に応じたポストへ
    3.商社出身:開発や民間連携、調達関係のポストへ
    4.金融機関、監査法人出身:世銀等の開発金融機関や財務官のポストへ

    つまり、民間出身者といえど、職歴と国際機関の志望するポストの関連性が見てとれると思います。
    そういう意味では、質問者さんの職歴とWFPのオペレーションのポストは関連性があるはずなので、そこをアピールする余地はあるのではないでしょうか。

    一方、WFPの場合、英語以外の国連公用語能力も重要視される機関なので、仏語等で業務を遂行できないのは他の候補と比べた時の弱みになると思われます。(英語だけだとWFPでの生き残りは厳しいのです)
    本気でWFPを狙っていらっしゃるのなら、英語以外の国連公用語の学習や途上国の現場での経験を積まない限り、今後応募し続けても望んでいるような結果は得られないかもしれません。

    >当方、学生結婚で、子供が現在4人おりますので、夢を追いかける中で、民間水準の給与を捨てて、
    >将来の国際機関就労のために、今を青年海外協力隊やUNOPS等で経験を積むことが難しいです
    >(独身であれば、恐らく迷わず薄給であろうが危険であろうが現場に飛び込んでいるのですが。。)
    失礼を承知で申し上げると、この一文も矛盾しているように思います。
    なぜなら、仮にJPOに合格してWFPへ派遣された場合、フィールド事務所へ行くことになることがほぼ確実ですが、子供が4人いらっしゃることを理由に「そういったフィールドへは行きたくない」と言っているように感じられるので、私が面接官だとしたら採用するのを躊躇います。
    また、JPOはあくまでも2年間の契約雇用であるという意味で不安定な雇用なわけですが、次の職探しをする必要性がある事を十分に認識していらっしゃいますか。

    厳しいことも書きましたが、民間の経験を活かせるポストもあるのは間違いないので、夢が叶うことを祈っています。

    #7273
    Ippei Tsuruga
    Keymaster

    牛嶋さん、山本さん、ご投稿ありがとうございます。私は民間経験・人道支援・WFPでの勤務経験がないので、あまり直接的な助言をする立場にはなさそうです。ご経験されているように、日本での業務経験を積んだマネージャーの方々が国連で活躍できる可能性は大いにあると感じます。国連への入口の敷居をどう跨ぐかが課題ですね。

    たしかに、全世界のロジスティックスを担うWFPでは、類似の経歴を有する候補者がいた場合は語学に堪能な方を優先するでしょう。これはどの国際機関でも同じですが、人道支援機関はより顕著なのかもしれません。一方、私の知人にもいますが、英語圏のポストを獲得してから他言語の習得を試みている人もいます。

    ご指摘の通り、JPOでスタートするのが日本人には良いかもしれません。JPO合格のための業務経験については、2年間の業務経験で合格している人もいますし、様々です。ただ、こうした場合でも既に国連でインターンやコンサルタントとして業務をしているパターンが多いかもしれません。国連の人事全般に言えることだと思いますが、組織内での業務経験がモノを言います。日本の大企業では業務マニュアル・新人研修・引継ぎが当たり前ですが、国連ではほとんどなく、前任が何か月も前に離任して誰もオペレーションの引継ぎがない中で業務を開始することも多いですからね。

    また、一般公募への応募も試みても良いかもしれません。ただ、「International ExperienceをXX年」という形で書類選考で足切りが行われることも多いと思います。その場合、残念ながら日本国内での業務経験は「International」と見做されないことがほとんどだと思います。言語要件(複数言語話者有利)についても2か国語以上という応募要件も多いです(※)。

    最近、JICAは民間企業での経験を重宝しているようにも感じます。中途採用もありですが、より敷居の低い企画調査員のポストも検討してみてはどうでしょうか。円借款・金融・民間連携などのキーワードで開発途上国のポストに入れれば、一歩前進できるように感じます。また、JICAはWFPなどの人道機関のように、家族を帯同できない地域でオペレーションを行うことは少ないです。第一歩として、JICAの企画調査員も良いのではないかと思いました。家族を養うだけの福利厚生・給与とも申し分ないはずです。

    https://www.jica.go.jp/recruit/volunteer/index.html

    http://partner.jica.go.jp/resource/1456294805000/shigoto/type05.html


    ※ちなみに、これについては個人的に思うところがあります。国連は確実に西洋人有利の人事となっています。欧米での業務経験がInternational Experienceで、家族・親戚に複数言語を話す人がいるパターンもとても多いですからね。JICAでは仏語圏・スペイン語圏・英語圏のオペレーションに携わる人材をある程度分けて採用していますから、国連のように一人が何か国語も話す必要がありません。こうした状況から見ても、国連キャリアは東洋人の私たちにはより厳しいものとなっている気がします。

    国際協力キャリア一問一答 | Ippei Tsuruga

    私が質疑応答に答えていくキャリア相談ページ「 国際協力キャリアフォーラム 」。個別の相談があれば是非フォーラムにトピックを立てていただければ幸いです。なるべく迅速に丁寧にお返ししようと心がけています。もちろん仮名でも構いません。 …

    #7275
    牛嶋 崇
    Guest

    山本様 敦賀様

    お忙しい中アドバイス頂き誠にありがとうございます。

    民間から国際機関への道筋はあるものの、ある程度限定的であること、また、日本のごく普通の会社員のように、本業を粛々とこなすだけでなく、国連公用語の習得や、途上国経験が重要と理解致しました。

    今後は、自身のキャリア、キャリア上の「縁」、家族のニーズとを鑑みた上で、出来る限りそうした方向へ調整していく所存です(少なくとも、国連公用語の習得は本腰を入れて早速取り組みます)。

    お二人のお話をお伺いする中で、やはり国際機関は、日本の人事制度と異なり、専門性の高さ、言語能力含めコンピテンシーの高さがかなり強く求められることを再認識致しました。組織を運営する中で、組織として案件をカバーするのか、個人としてカバーするかの違いからくるのでしょうね(必然的に、個人の能力は、言語能力含め高いものが求められますね)。また、そうした仕事の進め方に慣れていること、実績があることが重要視されることも納得です。敦賀様の仰るような、「前任が何か月も前に離任して誰もオペレーションの引継ぎがない中で業務を開始する」状況は、確かに日本の企業では少ないですし(寧ろそうした状況をおこすと、管理者責任が問われますよね・・)、こういった状況下でもきちんと成果がだせることを、過去の経験を用いつつアピールできるようになることが重要と認識致しました。

    私の国際機関への就職活動もどう転ぶか分かりませんが、お二人のアドバイスを糧に引き続き努力致します。
    今回は貴重なお時間を使ってアドバイス頂き、誠にありがとうございました。

    牛嶋

    #7395
    Ippei Tsuruga
    Keymaster

    また何かあればお気軽にご投稿ください。家族とキャリアの両立は私自身の課題でもあります。皆さんのお話を聞いて勉強になる部分も多いので引き続きよろしくお願いします。

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