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高度経済成長期の日本列島を縦断する作品。長崎、大阪、東京、青森、北海道。家族の大切さとありがたさや、家族との付き合い方や、別れ。様々な人間模様とともに、日本を縦断する風景が美しい。50年前の作品ではあるものの、色褪せない名作。同時に、50年後の今、日本の風景は劇的には変わっていないことに、私たちの責任も感じる。笠智衆さんが、亡くなった祖父の笑顔に似ていて懐かしかった。
長崎の南端に浮かぶ伊王島。この島で生まれ育ち、炭鉱で細々と暮らす風見精一・民子夫婦は、会社が閉山したことから北海道の開拓村に入殖することを決断した。 老いた父と幼ない2人の子供を連れ、住みなれた島への愛惜と、前途への不安をおしての辛い旅立ちだった。
山田洋次
倍賞千恵子, 井川比佐志, 笠智衆