¥299
海外駐在や転勤生活が長い人にとっては心に染みる作品。家族が一緒に住み、一つの場所に何十年も住み、地元の人と日常を共にする。かつてはありふれた社会や生活が、今では懐かしいものとなった。夕日は何十年たっても美しい。
昭和33年、東京下町の夕日町三丁目。ある日、鈴木則文が営む自動車修理工場・鈴木オートに、集団就職で上京した六子がやってくる。しかし、思い描いていたイメージとのギャップに、少しがっかりした様子。その鈴木オートの向かいにある駄菓子屋の店主で、しがない小説家の茶川竜之介。彼はひょんなことから、一杯飲み屋のおかみ・ヒロミのもとに連れてこられた身寄りのない少年・淳之介の世話をすることになるのだが…。
山崎貴
吉岡秀隆, 堤真一, 小雪