説明
2000年正月映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」原作
「アンコールワットを撮りたい、できればクメール・ルージュと一緒に。地雷の位置もわからず、行き当たりドッカンで、最短距離を狙っています……」フリーの報道写真家として2年間、バングラデシュ、ベトナム、カンボジアの激動地帯を駆け抜け、26歳で倒れた青年の鮮やかな人生の軌跡と熱い魂の記録。
砲火に身を曝(さら)してシャッターを切るとき、無論、明日の未来はありませんが、こうして今、一分一秒を生きている実感は重く、充実しています。
著者略歴
一之瀬泰三
1947年、佐賀県武雄市生まれ。1970年、日本大学芸術学部写真学科卒業、UPI通信社東京支局で働く。1972年3月、ガンボジアに行き、フリーの戦争カメラマンとしてスタート。以後、ベトナム戦争を1年間取材し、「アサヒグラフ」「ワシントンポスト」など、内外のマスコミで活躍した。1973年11月、アンコールワットへ単独潜行したまま消息を断ち、1982年、両親によってその死亡が確認された。
登録情報
文庫: 324ページ
出版社: 講談社
言語: 日本語
ISBN-10: 4061834347
ISBN-13: 978-4061834347
発売日: 1985/3/8