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インドネシア 世界最大のイスラームの国

¥880

インドネシアの政治、社会、宗教を事細かく解説した書籍。すべて理解するには政治や文化の背景を把握しなければ難しいが、インドネシアと仕事をしている人には取っつきやすい内容が多い。私の場合、宗教の話には疎く、かなり飛ばし読みで政治の部分を中心に読んだ。その中で納得感の多い一節だったのはこちら。

インドネシアで政策議論が難しいのは、この文化的制約が大きい。政策の欠点を会議の場で指摘する人は少なく、そうすることを下品だとみなす。だからお互い好きな事を言うだけで議論にならない会議がほとんど。政策決定過程でも議論の場を設けることは重要だが、議論の結果妥協点を模索することは稀。

同じ状況は日常的に身の回りでもしばしば起きる。インドネシア人スタッフと仕事をしていると、自発的な業務改善はまず期待できない。悪いところを指摘し合い、改善点を議論することは、「下品」なことなのだろう。常に改善提案し続ける私は特異な存在として映っているに違いない。

スハルト辞任後、アミン・ライスが期待したような幅広い人気を獲得できなかったもう一つの理由に、間違ったことを声高に指摘し、非難していく直截的な言動をあげることができる。西洋的な視点からすればそれは至極当たり前のことだが、インドネシア社会は、極端な言動を嫌う傾向がある。特に人口の最も多いジャワでは、そういった率直さが粗雑で下品(カサール)であるとされる。

カテゴリー: 和書
  • 説明

説明

世界一のイスラーム人口を誇るインドネシアは、独立後、シャリーア(イスラーム法)を国法としない共和国となった。しかし、教義に厳格なムスリムと、より柔軟に教義を解釈するムスリムの溝は埋まることはなかった。そのなかで人々は何を考え、どのような社会を創り上げたのか。インドネシアに計8年間暮らし、その文化と宗教を研究してきた社会人類学者が、綿密なフィールドワークで得た多様なムスリムの声とともに、教義と実践の狭間で揺れる大国の論理と実態を描きだす。

著者略歴

加藤久典

1964年生まれ。中央大学総合政策学部教授。専門は宗教社会人類学、東南アジア地域研究、比較文明学。1990年から2009年までアメリカ、インドネシア、オーストラリア、フィリピンなどで暮らす。シドニー大学人文学部大学院にて修士号、博士号(Ph.D)を取得。著作に「Agama dan Peradaban」(『宗教と文明』、PT Dian Rakyat、2002年)、 Islam di Mata Orang Jepang(『日本人からみたイスラーム』、Buku Kompas、2014年)、The Clash of Ijtihad(共編著、ISPCK、2011年)、『文明の未来』(共著、東海大学出版部、2014年)、『アジア的融和共生思想の可能性』(共著)、中央大学出版部、2019年)などがある。

登録情報

出版社: 筑摩書房

発売日: 2021/8/10

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