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1970年代当時、両親の世代に地元の田舎にも青年会というのがあって、両親の青春時代はこういう風に過ごしていたのだろうと見ながら感じた。田舎にも洒落たバーがあり、若者が田舎にいて、夜な夜な村をどうすべきか議論を交わす。そんな時代に生きてみたかった。
岩手山の北麓、八幡平に広がる松尾村。高志はこの過疎村の青年会会長だった。ある日、東京からひとりの女性が彼のもとを訪れる。彼女の名前は河野秀子。この村で統一劇場による”ミュージカル・ふるさと”の公演を開いてほしいというのだ。しかも青年会の主催で。青年会の意見は大反対。が、高志の熱意によって賛同者は増え、ついに総会で公演主催が決定する。幾度となく中止の瀬戸際にたちながら、団結した若い力はとうとう公演当日を迎える。
山田洋次
倍賞千恵子, 寺尾聡, 大滝秀治