¥400
田舎を出るとき、もう帰る場所はないという気持ちで旅立つこと。私たちの世代は同じような経験をしたことがある最後の世代かもしれません。鮨は単純なものだと思っていたけれど、単純な作業と材料が故に、極めることが難しいものなのだと認識しました。鮨職人はオーケストラで音色を奏でる役割で、ネタ一つ一つにはその道の職人である漁師や仲買人がいて、お米に関しても目利きがいる。食材を買い付けて仕込みを行う職人がいて、客の前で美味しいところだけをプレゼンするのが店主。職人の世界とは遠い仕事をしているけれど、どこか共感することが多いです。
東京・銀座の地下にあるたった10席ほどの鮨店・すきやばし次郎の店主・小野二郎。
デヴィッド・ゲルブ
小野二郎, 小野禎一, 小野隆士