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地球温暖化によって陸地が消滅した世界で生まれ育つ人々が陸地を探す物語。地球温暖化に警鐘を鳴らす脚本である一方、作品構成はハリウッド映画。インディージョーンズにようなアメリカ的なヒーローものの作品。本筋とは異なる部分が興味深かった。子供が居候先のボートに落書きをしていて、所有者が起こる場面で、義姉が「子供なんだから仕方ないでしょう」と言い返す場面がある。所有者は「お前が躾けろ」と反論する。この場面は西洋文化における子供の躾を反映していて、日本であれば「躾が悪くてすみません」という場面だが、ここでは「子供何だから怒るなよ」という正反対の反応となっている。また、「謝ったんだから許すのが当たり前でしょう」と悪いことをした側が堂々と主張する。これもアメリカ人というか西洋的な価値観。日本文化では謝罪が挨拶のような気軽さがあるが、西洋文化では全く異なる価値観がある。
邦題「ウォーターワールド」。何世紀にもわたる環境破壊の末、地球が海で覆われた未来世界。人類は“アトール”と呼ばれる浮遊都市の上で生き延びようと必死だった。しかし、人々の中には、神話のように語り継がれてきた伝説の陸地“ドライランド”が存在すると信じる者がいた。
ケビン・レイノルズ
ケビン・コスナー, デニス・ホッパー, ジーン・トリプルホーン