¥299
プロジェクトの現場と現場と遠いところから眺めている本部の温度差が鮮明に描かれている作品。現場のスタッフは何日も何時間もかけて準備をしたうえで本番を迎える。そこに至るまでには人間関係もできあがり、思い入れも出てくる。遠いところから結果だけを眺める本部の人間は、表向きの成功を重視する。表向きの成功で満足する人たちが、細部にこだわりを持って準備してきた現場の人たちに、「細かいことは誰も見てないから単純に説明して」と言う。ゾンビ映画の撮影隊という、コメディ映画の要素もあるが、この作品が描こうとしている仕事の流儀は私たちの日常にも通じるところがある。
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督は中々OKを出さずテイクは42テイクに達する。そんな中、撮影隊に 本物のゾンビが襲いかかる!大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々。”37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイブムービー。
上田慎一郎
濱津隆之, 真魚, しゅはまはるみ