外部メディアに掲載された記事の一覧です。

カンボジア、気候変動が稲作へ影響、2030年までにコメ価格が倍増の見込み

カンボジアで気候変動の影響が顕在化しつつある。最近の調査によれば、カンボジアの稲作セクターは政府が気候変動に対応しない限り、最も悪影響を受けるセクターのようだ。

Hong/Furuyaが実施した調査によれば、コメ価格は2030年までに倍増する可能性がある。最悪のケースでは、1トンあたり1.52百万リエル(370ドル)の上昇が見込まれる。これは、昨年12月の価格水準(1トンあたり420ドル)の88%増にあたる。

カンボジア国民の主食はコメであることから、このようなコメ価格の急なインフレが生じると貧困層への影響が懸念される。

「貧困世帯は所得の60~80%を食費に費やしている。もしコメ価格が上昇すれば、貧困層の保健サービスや教育へのアクセスに悪影響が生じることは避けられない。対策としては、コメ価格の急上昇を予防する対策を政府がとること。」とHongは指摘する。

参照元:Climate change could cause rice prices to nearly double by 2030

バングラデシュは雇用創出へ経済成長率8%を持続させる必要がある

9月1日に発表されたアジア開発銀行(ADB)の調査結果によれば、バングラデシュは経済成長率8%を持続させる必要がある。今後15年間の余剰労働力を吸収するためには、年率8%の成長を継続しなければならない。

これを踏まえれば、縫製産業を含む労働集約型産業は成長し続けなければならない。農業セクターも資産性の高い雇用を創出するために多様化を図る必要がある。また、建設業は昨今不安定な市況にあるが、雇用創出の観点からは潜在的に高い可能性を秘めている。

参照元:8pc growth needed to create more jobs

バングラデシュでIT専門家の養成プロジェクト、アジア開発銀行がICT拡充へ支援

アジア開発銀行は2017年を目処に、バングラデュのIT専門家を養成するプロジェクトを開始する。250百万ドルを投じて実施されるプロジェクトは2022年までの予定で実施され、バングラデシュの情報通信技術分野(ICT)を拡充することを目指す。

プロジェクトはダッカ大学、バングラデシュ工科大学(BUET)、ジャハンギルナガール大学(Jahangirnagar University)他多数の大学と連携して実施される予定。

外部リンク
ADB to implement $ 250m project to produce IT experts in BD

フィリピン大統領とJICA理事長が面会へ、鉄道などインフラ案件への資金協力を議論

フィリピンのドゥテルテ大統領が日本を公式訪問している。26日には安倍首相と会談する予定。

また、27日には国際協力機構(JICA)の北岡理事長がドゥテルテ氏を表敬訪問すると地元紙が伝えている。同紙によれば、鉄道を含む、複数の案件に対する資金協力について話し合う見込み。

安倍首相が先月、ラオスでドゥテルテ氏と会談した際に、特に国際協力機構(JICA)の事業への感謝を語ったとされる。

今回の訪日にあたり、「お願いのために訪日するわけではない」というコメントが出ているが、今後のフィリピンに対する開発援助についてどのような話し合いがされるか、注目が集まる。

参照元:Rody off to Tokyo today

パキスタンで大規模な交通インフラ改修プロジェクト、アジア開発銀行

8月30日、アジア開発銀行(ADB)がパキスタンへ約198億円(197.85百万ドル)を融資することで合意した。資金の使途は、同国南部シンド州の道路改修事業。

同事業では、シンド州の4つの県(Sanghar、Mirpur Khas、Badin、Kashmore)で道路を改修・拡張することを計画している。

また、事業実施の過程で公的機関の実施能力の強化も見込まれる。大規模な交通インフラ事業を通じて、労働者や行政機関の能力向上が達成できれば、持続可能な経済成長に資することが見込まれる。

参照元:Asian Development Bank to provide $197.85m for Sindh Roads Improvement Project

カザフスタンの交通インフラ整備をアジア開発銀行が支援

アジア開発銀行(ADB)は240.3百万ドルをカザフスタンに融資する。交通インフラ整備が目的。

対象区間は、Aktobe-Makat区間の道路299kmで、近代的な技術を用いて再整備する。道路整備に加え、交通情報システムを導入することで、交通安全やロジスティックスの面で効率化が見込める。

同案件を通じて、東アジアとヨーロッパを結ぶ回廊の交通網が一層効率化する見込みだ。

周辺住民の生活水準の向上や、カザフスタンの持続可能な経済成長にも寄与することが期待されている。

外部リンク
ADB approves $240m to help Kazakhstan modernize transport, improve connectivity

ジュネーブのスーパーマーケット

ジュネーブのスーパーはいつも閉まっている。正確に言うと、行きたいときはいつも閉まっている。

スリランカで戦略的都市開発プロジェクト、世界銀行

世界銀行がスリランカの戦略的都市開発プロジェクトを支援する。融資総額は202百万ドルで、案件計画額は257.08百万ドル。差額はスリランカ政府の自己資金で賄う。

世界銀行のほか、フランス開発庁(AFD)とアジア開発銀行(ADB)も同プロジェクトへ協力する見込み。

プロジェクト対象地はKandy、Galle、Jaffnaの三都市で、都市サービスの総合的な拡充を目指す。具体的には、交通マネジメント、水の供給、接続性向上、排水システム、観光計画、公共スペースへのアクセス向上などが含まれる。

世界銀行が一連の計画から実施までをマネジメントし、同プロジェクトをリードしていく。

外部リンク
World Bank funds Sri Lanka Strategic Cities Development project
World Bank support of US$ 202 mn to improve livability and infrastructure in three major cities of Sri Lanka

アルゼンチンが貧困率を発表、880万人が貧困線以下の暮らし

アルゼンチン政府が貧困率を3年ぶりに公表した。足元の貧困率は32.2%。国民の3人に1人、880万人が貧困層ということになる。

現地紙は2013年時点で貧困率は4.7%だったとし、急上昇した印象を与えている。ただ、基準とした貧困線が同じものかどうかは、言及されておらず確認が必要。

なお、基準となった貧困線は、必要最低限の食糧と生活必需品の価格を加味したものと報じられている。