人脈を作る仕組みづくり
インドネシアで社会保障関連の政策会合を主催・共催し、あるいは招待を受けて発言する機会が仕事を通して多い中で、この国独特の人脈構築の必要性を痛感している。インドネシアは個人のつながりが直接仕事につながる国であり、組織対応が […]
国際労働機関(ILO)インドネシア事務所社会保障プログラムマネージャー。大学院卒業後の2010年4月、国際協力機構(JICA)新卒採用。アフリカ部アフリカ一課(ケニア・ソマリア・エリトリア・ナイジェリア担当)、ケニア事務所OJT、研究所企画課(TICAD V報告書、Africa 2050、米コロンビア大学共同研究、AFD・英サセックス大学共同研究、ワーキングペーパー等)、アメリカ合衆国事務所(総務・調達・経理、国際機関・研究機関連携、緊急援助)。2016年4月、ILO本部社会保障局(政策担当、ブリーフ・報告書制作等)、アジア大洋州総局(広域技術協力プロジェクトマネージャー、ASEAN共同研究、ベトナム年金制度改革、インドネシア雇用保険等)、インドネシア事務所(インドネシア・ミャンマー技術協力プログラムマネージャー、雇用保険新設・年金制度改革・出産手当金制度新設等)。
インドネシアで社会保障関連の政策会合を主催・共催し、あるいは招待を受けて発言する機会が仕事を通して多い中で、この国独特の人脈構築の必要性を痛感している。インドネシアは個人のつながりが直接仕事につながる国であり、組織対応が […]
6月の活動は、インドネシアの社会保障制度改革に向けた集中的な提言活動となった。この1か月間、国際労働機関(ILO)職員として、現地メディアから政府、労働組合、使用者団体まで幅広いステークホルダーとの対話を重ねた。
6月29日現在、ジャカルタでは例年より長い雨季が続いている。本来であれば乾季に入る時期だが、秋のような気候となっている。今月の活動を振り返ると、インドネシアの社会保障制度改革と労働法制整備において、政府機関や国会との重要な協働が相次いで実現した。
資金繰りの問題で言うと、人道支援のように黙っていても人道危機が起き、資金提供者から声がかかることは、私の分野ではありえない。社会保障や政策支援は、納税者や消費者には成果の見えにくい分野であり、人道援助に比べると資金調達が難しい。ILOの中でも、ほとんど資金がつかないところだ。そういう状況でどのように事業経営をしていくかといえば、まず目立たなければならない。目立った上でしっかり実績を出す。目立つというのは日々の発信が大切であるということだ。
個人名で仕事することが、ILOでは特に重要な価値観である。2024年11月にアジア15カ国の代表をジャカルタに招待し、専門家会合を主催した。雇用保険や失業給付を実施している国は改善点を見つける機会とし、これから制度設計を […]
ILOは零細企業や個人事業主の集団であると、私は常々思っている。実際、組織対応ではなく、何でもかんでもすべて個人がやらねばならない場面があり、組織的にもそうするように言われている。 スタッフの採用やや業務委託先の調達に関 […]
私個人の状況について述べると、幸いなことに、アメリカの影響が薄い、現場のプロジェクトマネージャー兼責任者という立場にある。社会保障分野でインドネシアを担当する場合、私が全責任を負う形になる。もちろん上司である所長などが存 […]
TBSラジオの「週刊ワシントン」エピソード73「USAIDの解体」で、国際協力機構(JICA)田中所長がゲスト出演した内容に刺激を受け、国際機関の現場から見たアメリカ政府の対外援助政策変更の影響について考察したい。
5月7日の会議運営が終わり、落ち着いたので、直前に起きた出来事を振り返ってみる。
インドネシアは現在、社会保障制度の方向性について重要な岐路に立っている。国家開発企画庁(Badan Perencanaan Pembangunan Nasional: BAPPENAS)が策定し、ジョコ・ウィドド大統領が […]