エントリー - Ippei Tsuruga

人事評価の目標設定で気をつけていること

どの会社や組織でも予算年度の始めに新年度の目標設定を行う。この際に気をつけることは、必ず達成できる目標を設定するということ。その上で上司との交渉になるわけだが、なるべく低い目標を設定することが上司との交渉における勝利の条件。低い目標で合意できれば、交渉を有利に進めることができたということになる。ただし、気をつけなければならないのは、低い目標設定をして「サボる」ということではなく、軽々とその目標を超えて1.5倍、2倍の成果を上げるということに価値があるということ。そうすることで自分の評価は悪くはならないし、上司としても良い評価を与えやすくなる。

国際機関の予算から、政策プロジェクトと研修プロジェクトの作り方の違いを考える

新しいILO事務局長が就任して以来、ILOは雇用、労働、社会保障政策などで専門的な政策提言を求められる立場にもう一度返り咲くということを組織として目標に掲げている。一方、これが現場の技術協力を行っているスタッフやプロジェクト形成にどれぐらい今後反映されていくかというのは、個々の努力や理解によるところだと思う。

AIのアシスタントに編集作業をお願いする

テクノロジーを仕事に取り入れるために、本業以外の場で色々と試している。具体的には、AI Chat界隈で最も賢いと噂のChatGPT 4とClaude 3 Opusに日々仕事を依頼している。これだけで毎月40ドルの出費になるわけで安くはないが、学びのための投資と考えるようにしている。

緩い社会制度の裏には、他人に注意することができないインドネシア人の性格がある

インドネシアではいたるところにセキュリティガードがいる。デパート、オフィスビルの外には必ずセキュリティガードがいて、カバンを開けさせてチェックをする。その後にセキュリティゲートがあって、X線を通すこともある。空港で見かけるようなシステムが街のいたるところにあるわけだ。

国際協力業界で技術協力プロジェクトを企画するときのコツ

セオリーオブチェンジ、プロジェクトデザインマトリックス、プロジェクトサイクルマネジメント。国際協力業界で当たり前のように使われている事業計画のテンプレートであるが、みんなおかしいと思わないか。これに毒されている人が犯す共通した過ちは、企画段階でコンセプトや理論から考え始めることだ。

国際機関の責任-目に見える成果を日々出すということ

ここ最近の自分の働き方を振り返ってみる。普段あまり意識しないが、よくよく考えてみると、大きく変わったのは、チームや部下に求めるもの。それは自分自身にも当てはまり、成果でしか人を評価しない。それはチームのパフォーマンスや自分のパフォーマンスに関しても同じで、成果が目に見える形で出ていなければ、私は一切、自分たちが成し遂げたことを評価することができなくなっている。

ウソの定義-インドネシア人はなぜ約束を破り、言い訳をするのか?

インドネシア人と働いた経験のある外国の知人と話していて面白い発見があった。インドネシア人に共通することは、言い訳が多いということだ。これはインドネシア人の典型的な商習慣で、私の経験からも話してみたい。よく言われることだが、インドネシア人は断ることができない。あるいは、断らない意思決定をしているか、本当に自分が約束を守ることができると楽観視しているか。いずれにせよ、結果は同じで、何を頼んでも、必ず「わかった」と返事が返ってくる。断らないことが、文化が根付いているからだ。つまり、彼らにとって何かを依頼された時、「知っている。できる。」と必ず答える。しかし、実際に約束が履行されないことが多い。