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Ippei Tsurugaキーマスター
お返事ありがとうございます。すでにご検討されていたのですね。3年もかかるとは思っていませんでした。
学歴の話に戻りますが、どのような仕事をしたいかで求められる学歴も変わってくると思います。より現場に近いところで消防のような高い専門性と経験が必要な分野になると、これから勉強しなおすよりも、キャリア25年の経験をいかせるポストを探すのが良いと思いました。一般事務職と異なり、かなり専門性の高い分野で経験を積まれているので、国際協力への「入り口」も一つではないと思われます。既に想定されている複数のルートでトライしてみるのも良いかもしれません。
また、国内や現地のNGOの求人情報は、必ずしもインターネット上に公開されるとも限りません。私もキャリアの最初の頃は、気になる団体があればメールを送って、インターンとして受け入れてもらったこともありました。
私は利用したことが無いのですが、JICAのパートナーが実施している相談サービスもあるようです。http://partner.jica.go.jp/CareerConsultationApplication
ご参考までですが、消防関連ですと、特に最近は救急分野で活動する国内団体が多いように感じます。途上国には119を押すと駆けつけてくれる救急車のシステムも無いので、日本のNGOがカンボジアで支援していた利もします。また、JICAの支援でカンボジアに民間病院ができたりもしています。
https://www.jica.go.jp/topics/2016/20161109_01.html
http://www.hemc.jp/kenshu/jicaIppei Tsurugaキーマスターご投稿ありがとうございます。災害・人道支援が専門ではないので、私の知る限りでの回答となってしまいますがご容赦ください。
たしかにJICA職員や国連関連機関で国際協力に携わる場合、「大学院の修士号以上があるか、それに相当する経験が必要」というのが募集要項に出てきます。実際にはそれだけを基準として足切りすることはないと思いますが、似たような経歴の応募者がいる場合は大学院卒を採用するため、「院卒以上」と一般的に言われているのだと思います。
一方で、消防職員としての経歴をいかすことを第一に考えるのであれば、JICA職員や国連職員以外にも道はあると思います。たとえば、外国での災害時に日本政府が派遣する国際緊急援助隊の救助チーム(http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jindo/jindoushien2_3_1.html)は、消防隊員も加わります。おそらく事前登録制で緊急招集が掛かるのだとおもいますが、チーム編成がどのように行われているのか知りません。最初のステップとして、救助チームへ参加する手続きを調べてみてはいかがでしょうか。現職のまま国際協力に携わることができる方法の一つだと思います。
また、JICAが派遣しているシニア海外ボランティアという制度もあります。防災・災害対策分野では、今秋の募集だけで3つ公募が出ています。救助をするというような業務ではなく、途上国の政府・自治体に入って防災戦略を作っていく業務のようです。
⇒ http://jocv-info.jica.go.jp/sv/index.php?m=List&jID=A204&n=y&period=2016%7C%E7%A7%8B公務員の場合、JICAが所属先への補てんも行う現職参加制度が充実しています。在籍しながら所属先に迷惑が掛からない制度なので、検討されてみても良いかもしれません。
⇒ https://www.jica.go.jp/volunteer/relevant/localgovernment/incumbent/system/もし、国際機関の災害・人道支援にご関心があれば、求人情報はこちらのサイトにまとめられています。
⇒ http://reliefweb.int/jobsこれまでのご経験を生かすという意味でも、現職で一度国際協力に飛び込んでみて、自分にあうかどうかの判断をするのも良いかと思いました。
Ippei Tsurugaキーマスター私も語学力はネックでした。私の場合、問題集を解いたりTOEICやIELTSの試験対策をすることで伸びるタイプではありませんでした。幸運なことに学部時代に八か月間、ニュージーランドへ語学留学する機会を得たことが大きな変化となりました。辛抱強くReadingと問題集を解く勉強では伸びなかったのが、会話主体の学び方に変えたことで、劇的に英語力が伸びました。多くの日本人がInput型(詰め込み)が得意なのに対し、私はOutput型(発信)のスタイルがあっていたようです。勉強していて伸びないと感じるのであれば、InputからOutput型の勉強法へ変えてみるのも良いかもしれません。
語学留学の結果、TOEIC440点だったのがIELTS 6.0まで伸びました。大学院へは6.0で出願しましたが、入学条件は7.0。大学付属の語学学校(Pre-sessional course)を3か月受講することを条件に合格(Conditional Offer)を頂きました。3か月というのは、条件付き合格の中でも最も語学レベルの低い人が行くコースです。結局、無事入学(ほとんどの人が無事入学になります)したわけですが、英語には最後まで苦労しました。最初の学期はほとんど授業はわからず。卒業論文も結局、クラス最下位の点数でギリギリ卒業できたといった感じでした。
ただ、英語力の話だけすれば、卒業時にはIELTS 7.0-7.5となっていました。英語の勉強を特段したわけではありませんが、修士課程に在学し、死に物狂いで一年やり切ったことで英語の点数は伸びたようです。取りあえずギリギリでも入学してしまうのが、英語上達の一番の近道というのが私の教訓でした。
なかなか自習で英語を勉強するのは大変だと思いますが、ご検討お祈りします。何かあれば連絡お待ちしていますね。
Ippei Tsurugaキーマスター正確な数字については私も把握していませんので、外務省へお問い合わせいただくのが良いかもしれません。周りの話や噂を総合すると、50%~80%くらいは何らかの形で国際機関に残ると聞きます。ただ、機関やポスト、上司や部署の予算状況にもよるのであまり平均的な話は意味無いかもしれません。同じ組織に残る人が多いですが、違うUNへ行く人もいます。私の場合、社会保障を扱っている機関が、ILO、UNICEF、世界銀行、アジア開発銀行くらいなので、かなり限定されてしまいますが、人事、会計、調達といった分野は色々な機関を渡り歩くことも可能かもしれませんね。
Ippei Tsurugaキーマスター2008-09年にILOカンボジア事務所の児童労働プログラムで半年間インターンをしていました。その当時の話ですが、UNICEFとILOが密接に連携して仕事をしている印象はないです。むしろ、重複が無いように住み分けしていました。たとえば、UNICEFは初等教育適齢期までの児童労働には取り組んでいましたが、中等教育適齢期の児童労働には関心が無かったように記憶しています。今は中等教育までUNICEFもカバーしているかもしれませんが、UNICEFの場合子供の教育や健康ということが主眼です。ILOは労働者の権利(教育・健康など)が主眼ですから、年齢で切ることは無く、初等・中等の児童労働を扱っていたのだと思います。
現在もILOには児童労働に取り組んでいる部署はありますが、規模としては小ぶりとなった印象を持っています。これはひとえに予算の制約によるところが大きいのだと思います。児童労働はアメリカ労働省が最大ドナーでしたが、近年は縮小傾向にあるのかもしれません。
Ippei Tsurugaキーマスター私の専門ではないので正確にお答えすることは難しいです。ただ、母子保健と聞いて思い浮かぶのはUNICEFでしょうか。WHOも保健分野は強いですが、政策レベルで保健全般の仕事をしている印象を持っています。UNICEFは各国に駐在ポストをたくさん持っていて、実際のプロジェクト実施に携わることが可能だと理解しています。
私は開発協力がバックグラウンドです。現在ILO本部で政策レベルの仕事をしていますが、現場が遠いというもどかしさがあります。WHOがどのような仕事をしているのか把握できていませんが、同じ政策レベルの仕事と仮定すれば、おそらく現場が遠いと感じる人もいるのではないでしょうか。特にバックグラウンドが現場での事業実施の方は、もどかしさを感じるかもしれません。
Ippei Tsurugaキーマスターこれは国際機関、配属部署、上司によると思います。国際機関はよく言えば個人の裁量が大きく、悪く言えば組織として機能していない。そういう印象を受けます。つまり、配属先の組織文化を熟知し、個人的に上司と知り合いで人間性を知っている場合を除けば、どの程度の業務に携われるかは運次第だと感じます。
Ippei Tsurugaキーマスターこんにちは。基本的には外務省ホームページの通りかと思います。つまり、外務省が最終的には裁量を持つということです。ただ、私の周りを見ると大方は希望に近いポストに派遣されている印象を受けます。最終的には本人の希望や経歴にあったところに配置されていると思います。
国際機関はJPO派遣国に対して空席ポストを提示します。外務省のJPO候補選考後に、合格者は空席ポスト一覧から希望ポストを選びます。外務省は希望ポストの中から国際機関へ連絡し、国際機関が関心を示せば、国際機関から連絡が来て面接。私もどういったやりとりがなされているのか理解していませんが、このような流れなのではないかと察します。
前年の空席リストがこちらから見ることができます。この中からご関心のあるポストを見つけ、そのポストに派遣されることを前提に応募書類を作成していくと良いと思います。もちろん、同じポストが来年も募集されるとは限りませんが、類似ポストが出る可能性は高いはずです。
Ippei Tsurugaキーマスターありがとうございます。JPOプログラムについては、外務省のホームページに記載あるとおりと理解いただいてよいかと思います(感覚と祖語ありません)。具体的には、外務省での選考プロセスの中で希望ポストを書かされることになると思います。その際、前年の空席リストや国際機関から提示のあるポストから選ぶこととなると思います。最終決定は外務省に委ねられるわけなので、応募者には決定権はありません。ただ、多くの場合その辺は配慮してくれる印象を持っています。
昨年の空席リストはこちらにあります。
http://www.mofa-irc.go.jp/jpo/shokumu2016.htmlIppei Tsurugaキーマスター国際協力には色々な立場と利害関係を持った人が関わっており、それぞれの立場を理解しなければ何事も上手く進まないことが多々あります。あえて一つ上げれば、それが難しい点と感じます。
政府系国際協力団体(JICA等)は国益、国連機関は加盟国や拠出金の比率の高い国の意向を反映した戦略を立てる必要がありますし、NGOは活動資金確保策を常に考える必要があります。
途上国政府でも省庁間のしがらみや序列を理解し、正しい省庁、担当官へ適切なタイミングでアプローチすることが成功の秘訣かもしれません。
このあたりが難しい点ですが、個人的には日本人が得意とする能力の一つかと思っています。
余談ですが、仕事として国際協力を行うと決めたときが実は一番不安で、難しい決断でした。日本の国際協力業界は小さいです。その中で生きていけなくなったとき、どうやって生きていこう。そんな不安を解消して国際協力の道へ入る決断が一番難しかったです。
実は、世界を見渡せば、国際協力業界は大きな一つの産業となっています。実力、学歴、経験があれば、優秀な人には多くの仕事が待っています。向こう40年のキャリアを考えたとき、そうした国際的に通用する人材になろう、という意気込みが僕の決断を後押ししました。
陰ながら応援しています。
Ippei Tsurugaキーマスター私の場合、開発途上国で生活することはあまり苦になりません。物がない、エンタメが少ないと嘆く人はいますが、途上国では途上国なりの別の楽しみを見つけるのが大切だと思います。
大変だったこと。私がこれまで携わった地域は、比較的治安の悪いところが多く、出張先で徒歩での外出禁止がほとんどでした。せっかく、大好きな途上国にいるのに、外出できないのは精神的に辛かったです。また、健康面でいえば、徒歩での外出が禁止される中、趣味を見つけて、体を動かす機会をどう確保するかがいつも課題でした。
また、食事の好みの問題で苦労する場面もあります。アジアは比較的食も豊かですがアフリカのいくつかの国では野菜の種類が少なかったり、バランスの取れた食事をとることが短期滞在者にとって難しいことが多々ありました。長期滞在する場合は日本や近隣国から必要な食糧を持ち込むなどしている方もおられました。
僕は好き嫌いは無いのですが、栄養がどうしても偏ってくると、体のどこかに不調が出ることがあります。
Ippei Tsurugaキーマスターご質問いただきありがとうございます。
学生時代に世界に興味を持ち、可能であれば途上国を旅してみることをお勧めします。今すぐには難しいとしても、インターネットで情報を集めてみるのもよいかもしれません。途上国の現状をいろいろなウェブサイトが扱っていると思います。
そうする中で、自分、日本、世界のつながりを感じることができれば大きな一歩となると思います。
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