たった一人の熱狂
¥340
読者である私と、会ったこともない著者が真剣で切り合う。そんな感覚に陥る本です。気を緩めて向き合おうものなら、どっと疲れが押し寄せ、自分の人生や職業観と向き合いながら著者と語り合えば言葉の交換ができる。どこか自分の甘さや弱さを、著者の人間臭さが白昼の下に引き出し、戒めのように自分と向き合わせてくれる。そんな一冊です。仕事や人生とどう向き合っていけばよいのか。壁にぶつかっているときに手に取るとよい本かもしれません。
「『最後は組織が守ってくれる』という安心感があるから、仕事のやり方が甘いのだろう。」
「『もうダメだ』からが本当の努力である。」
「無知は恥ずべきことではない。無知であり無謀であればこそ、不可能を可能にする闘いに挑戦し、この手で鮮やかなブランドを創出することができるのだ。」
「異物を吞み込まなければ成長はない。 妥協するのではなく、丸ごと吞み込んでしまうのだ。」
「仕事ができない人間には決まって共通点がある。 小さなことや、片隅の人を大事にしないことだ。そんな人間に大きな仕事ができるわけがない。 雑用をいい加減にやったり、人との約束を簡単に破ったり、名もない人を無下に扱うような人は、大きな結果や成功をつかむことはできない。」
「僕は常に小さなことに後ろ髪を引かれ、小石につまずき、小さなことにクヨクヨする人間でありたいと思っている。」
「会社を辞めて起業するのは、かなり極端なリセットだ。そこまで極端ではないにせよ、 君たちにもリセットボタンを押さなければならない局面はあると思う。一つのプロジェクトで成功して大きな結果が出せれば、以後2〜3年は成功の余韻と貯金で食いつないでいけるかもしれない。 この状態が一番危険だ。」
「僕の人生に後悔があるとすれば、血を分けた子どもがいないことだ。」