説明
一九六○年代後半、インドネシアで二度のクーデターが起こった。事件発生の日付から、前者は九・三○事件、後者は三・一一政変と呼ばれる。この一連の事件が原因となって、独立の英雄スカルノは失脚し、反共の軍人スハルトが全権を掌握する。権力闘争の裏で、二○○万人とも言われる市民が巻き添えとなり、残酷な手口で殺戮された。本書は、いまだ多くの謎が残る虐殺の真相に、長年に及ぶ現地調査と最新資料から迫る。
著者略歴
倉沢愛子
1946年生まれ. 東京大学大学院修了. コーネル大学大学院ならびに東京大学にて博士号(ともにインドネシア史). 名古屋大学教授を経て慶應義塾大学教授, その後名誉教授. インドネシア社会史. 著書『日本占領下のジャワ農村の変容』(草思社, 1992, サントリー学芸賞受賞) 『20年目のインドネシア』(草思社, 1994) 『ジャカルタ路地裏フィールドノート』(中央公論新社, 2001) 『「大東亜」戦争を知っていますか』(講談社現代新書, 2002) 『9・30 世界を震撼させた日』(岩波書店, 2014)など。
登録情報
フォーマット: Kindle版
出版社: 中央公論新社
販売: Amazon Services International, Inc.
ASIN: B08CKSG2TV
発売日: 2020/6/25