¥400
人生の終わりに葬儀に訪れる人の数が人間の価値を決めるわけではない。訪れた参列者がそれぞれの繋がりを語り、知らなかった人間の価値が表れてくる。
ギャンブルに溺れ、借金を残して蒸発し、13年間音信不通だった父が余命3か月で見つかった。母と兄は見舞いを拒否したが、コウジは子供の頃キャッチボールをしてくれた優しい父を思い、入院先を訪ねる。しかし金を工面している父の姿に失望し、家族の溝は埋まらないまま、父はこの世を去った。葬式に参列するのは、数少ない友人たち。彼らが語る父のエピソードによってコウジは家族の誰も知らなかった父の真実を知り、13年間の空白が少しずつ埋まっていく。
齊藤工
高橋一生, 松岡茉優, 斎藤工