北海道の釣り人とヒグマと自治体の責任

熊出没注意情報を行政と共有し、出没したら禁止すべきだ、というのは専門家の助言としてはお粗末ですね。北海道で釣りをする者として感じるのは、自治体毎に熊情報の収集共有に関する足並みは揃っていないし、提供しても被害が出るまで動かない感覚があるので提供しない。 さらに読む

出版物の制作過程

6月上旬に出版するレポートの製作。大きな組織であれば、専門の人がいるのだろうが、ここにはいない。編集を外注して、戻ってきた文書を最終確認し、デザイナーに外注。デザイナーから最初のドラフトが手元に届き、コメントをつけてやり直しの依頼。今ここ。 さらに読む

会社を3年で畳んだ方の教訓

会社を3年で畳んだ方の教訓。一読の価値あり。私の仕事に置き換えると、出資者・専門家界隈との関係では出版・会合などアウトプットが大切。受益者に対してはお茶会や世間話などプロセスが重要。社会を変えるには後者だが、社内出世は前者が大事。社内出世なしには生き残れないので両方大事。忙しい。 さらに読む

公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)のインドネシア諮問委員会

G20の合意文書、Just energy transition partnership 通称JETP。石炭産業やめるかわりに2兆円の投資・融資をインドネシアに支援するという話。大量の雇用が失われ、大量の雇用が別の産業に流れ込む。 さらに読む

働かなくても食べ物が自生している国では社会保障は根付きにくい

インドネシア人が後先考えず、何とかなるから大丈夫と常々楽観視している民族性であることは駐在経験者はみんな知るところ。公的年金設立の社会対話で人々に「そんな楽観視しているダメ。あなた達はキリギリスであなた達はの子どもが蟻のように働いてあなた方の面倒を見る社会になる。」と私が言ったところで、ほとんどの関係者は耳を課さない。 さらに読む

インドネシア人のパーソナルスペース

人との距離は文化的な要素で変わってくる。インドネシア人の距離感は私には近すぎて、無意識に不快に感じていることもある。例えば、広々としたカフェに客が私一人のとき、日本であれば店の端から席が埋まっていく。インドネシアでは隣に客が座ることも多く、相手の整髪剤や香水のにおいで退店することも多い。また、対面で会話するときの距離も近く、相手の吐息が顔に届く距離であることも多い。後退りしてみるも、一歩詰められる。 さらに読む

デジタル化によって政策の仕事は忙しくなりすぎた

(おそらく)10歳以上は年上のベテランの同僚に技術的な助言を貰うために電話をかけたときの話。技術的な内容は込み入っているので割愛するが、「ここ数年のデジタル化がしんどい」という雑談が興味深かったので書き留めておく。 さらに読む

グラブタクシー運転手の話

グラブタクシー運転手の話。ジャカルタから車で2時間のバンドン出身で、3ヶ月前にジャカルタに出稼ぎに出てきた三十代。専業主婦の妻と子供をバンドンに残して、月に一回帰省する。出稼ぎを決めたきっかけは、バンドンで経営していた中古車販売業がコロナ禍の需要減で立ち行かなくなり、畳んだらしい。グラブの月収は6-9milルピアで、自営のときの25milルピアと比べて激減。お金をためて、また中古車販売業を始めるらしい。 さらに読む

組織の後ろ盾がない世界

JICA職員として働いていたときは日本の官僚機構の組織人として、感情や意見を押し込めて組織の看板で発言してきた。ILOでは後ろ盾なしに個人として発言し、刊行物も組織の意見ではないと注記があるので個人の責任。 さらに読む

ジャカルタのカフェ文化に浸透する日本式

お猪口と徳利でドリップコーヒーを飲む。

インドネシアの庶民的なコーヒーの淹れ方はトゥブルクという方法(沈殿式)で、お湯を注いで沈殿したあとの上澄みを飲む。ジャカルタや大都市のモダンなカフェが増えていて、小さなカフェでも立派なエスプレッソマシーンを備えているところも多い。そのため、イタリア式のエスプレッソベースのコーヒーがより一般的になっている。

一方、淹れ方にこだわりのあるカフェでは、フレンチプレスによるフランス式、日本式のペーパードリップ、ネルドリップ、サイフォンなどを置いているカフェもジャカルタではよく見る。メニューには日本式と記載があったり、ハリオの製品名「V60」と記載されていることが多い。日本式を選択すると、お猪口と徳利で提供されるパターンも多く、日本の文化がジャカルタのカフェ文化に与える影響を垣間見ることができる。