国際協力を生業としていますが、仕事以外の部分を書いていきたいと思います。国際協力仕事人はどのような私生活を送っているのか。何を考え、キャリアを選択しているのか。様々な角度からコラムを書くことで、国際協力がより身近になればと考えています。

急患がいても、保険の有無がわかるまで助けない病院への対処

急患がいても助けない医師。昨日、インドネシア政府との会合でまさにこの話をし、解決策を話し合った。急患が病院に運び込まれた場合、誰が支払いするか明確になるまで病院が治療しない事案が多いと。労災保険と健康保険のどちらが支払うのか。 さらに読む

タクシー運転手にイスラム教を勧められる

タクシー運転手と色々な話をするが、時々宗教の話になる。たいてい、インドネシアの女性を勧められ、「宗教心の強い女性が良い」と言われる。無神教の私にとって、あまり心地よくない話題だが、仏教徒だと取り敢えず言う。 さらに読む

日本語とインドネシア語の「うだうだ」

ジャカルタの方言で仕事が終わったときの報告で「ウダ、ウダ」と言うが、実際には完了していないことが多い。日本語の語源はジャカルタ弁か。 さらに読む

インターネット上の言論空間は批判ではなく称賛が増えた

30年間ネット住人をやっていて感じることは、肯定的な言論が好まれる風潮が強くなったということ。感覚的に、2000年代中旬にブログを始めた頃、インターネット上の言論空間は批判が九割、称賛が1割だった。2020年代の今、批判は1割、称賛が9割となった。 さらに読む

外人の役割は忖度せずに正しいことを言うこと

政府の末端職員の仕事は、目の前の社会課題を解決すること。政府幹部の仕事は、国の将来を考えて政治家に具申すること。政治家の仕事は今を優先して国の未来を売らないこと。私のような外人の仕事は、忖度せずに何が正しくて何が間違っているか彼らに言うこと。 さらに読む

インドネシアの官僚機構における博士号至上主義の弊害

インドネシアの官僚機構では修士号・博士号を持っていないと昇進できない仕組みとなっているので、省庁幹部は原則博士号保持者。大学からの登用も多い。こういう環境下で政策の議論をすると、ブレインストーミング、理論構成(コンセプト)、斬新なアイデア(イノベーション)が重視される。 さらに読む

広報に経費を割くインドネシアの商習慣

ジャカルタで仕事をしていると、写真家やビデオグラファーや映像・照明・音響を仕事にしている人の多さに驚く。ジャカルタの四つ星以上のホテルはほぼ例外なく大会議場をいくつも持っていて、平日は官民問わずホテルを会議で使用するため、どこも満室となる。広報・会議運営の需要は大きい。 さらに読む

差別を嫌い、差別を好む西洋人たち

国際会議に出席していると、英語、仏語、西語、アラビア語、中国語は通訳があることが多い。英語が公用語のことは、当然多い。こうなると、アジアの会議であっても、西洋人が登壇者であることが多くなる。 さらに読む

インドネシアで感じる違和感と慣れ

インドネシアの仕事をし始めて比較的長くなってきた。在住は1年程度だが、5年程度仕事で出入りしている。今年、仕事の仕方を大きく変えたことがある。組織対応を止めたこと。これまでは、仕事の依頼を受けると、組織に依頼が来たと受け止め、私が受けられないときは他人にお願いしたりしていた。 さらに読む