携わっている仕事について書きます。

タグ アーカイブ: 業務日誌

学位に価値を置く国の問題点

インドネシアは学歴社会で、行政官の昇進に学位が要求されてきた。研究キャリアの人が行政官をやっている。意思決定の前に学術研究を外注して実施しなければならないとなっていて、それによって意思決定が遅く頻度も少ない印象。何書いて良いかわからず、外注先の若手研究者から私に相談があって、私が書いたレポートの引用箇所を示したり、コピペで使えそうなPPTを渡したりしている。何でもかんでも学術・研究・エビデンス好きな人で固めると、実務の停滞が顕著になってくるのを現場で見ている。 さらに読む

インドネシアの年金改革:課題と解決策の提案に関する包括的分析

はじめに

私は、国際労働機関(ILO)インドネシア・東ティモール事務所の社会保護プログラ ム・マネージャーとして、最近、インドネシアにおける年金改革の差し迫った必要性についての 分析を発表した。 同国は急速な人口動態の変化と不十分な年金適用に直面しており、私たちの分析は、今後の課題と潜在的な解決策について重要な洞察を提供することを目的としています。 さらに読む

課税から再分配へ:国民皆年金がインドネシアの中産階級を救う可能性

※この記事は、先日取材を受けたインドネシアのメディア対応するために作成したものです。

ここ数日、2018年から中間層の住民が850万人以上減少したというニュースが流れている。インドネシア大学(LPEM)の調査では、経済的に安定しているとされる階層は5,200万人で構成されているが、その一方で、その下の経済階層である中間層になり得る層や社会的弱者は実際には増加しているとしている。

  • このような状況は、BPJS雇用のプログラムを含む社会保障加入にどのような影響を与えるのでしょうか?
  • 中間層が減少する可能性のある中、BPJS雇用の加入者を増やすために、政府とBPJS雇用が戦略的に取り組まなければならないことはありますか?

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国連職員の仕事と夏休み、今後のキャリア、地元士幌町の政治、AI

ユーチューブライブ「2024年7月13開催の国際協力の裏側#5 国連職員の仕事と夏休み、今後のキャリア、地元(士幌町)の政治、AI」の文字起こしをもとに書いた記事です。 さらに読む

インドネシア労働省に呼び出しを受けた話

金曜日。労働省から来週の面談依頼が入った。社会保障を管轄する局長からの連絡で、国際労働機関(International Labour Organization:ILO)の雇用保険改革に関する分析と提言について聞きたいとのことだった。 さらに読む

インドネシアの年金改革と国際会議の意義

インドネシアでは、年金改革が進行中だ。公的年金改革については、労働省と財務省ラインで仕事をし、大学での専門作業も行っている。一方、金融庁(OJK)は別途、企業年金の担当官庁となっている。 さらに読む

国際会議の作り方

今回は、国際会議、特に地域会合の企画から実施までの過程を詳細に解説したいと思います。ILOの三者構成(政府、労働者、使用者)を反映した会議運営の複雑さや、実務的な準備の実態をお伝えします。

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インドネシアのジャーナリストとの付き合い方

インドネシアの社会保障政策において、メディアとの協力関係構築が重要な役割を果たしている。私は最近、労働・雇用・社会保障関連の記事を執筆するジャーナリストと夕食を共にする機会を得た。このジャーナリストは、インドネシアの大手メディア企業コンパス(Kompas)に所属し、専門性の高い記事を執筆している。 さらに読む

久しぶりの在宅勤務で認識する生産性

月曜日に病欠を取った後、これを良い機会と捉え、火曜日から木曜日まで在宅勤務を所長に申し出ました。もともとコロナ禍の期間中から在宅勤務を続けており、4年以上にわたって自宅で集中して分析や執筆作業に取り組むことに慣れていました。 さらに読む

組織の予算と看板を利用して自分個人の名前を売ること

所属がある最大のメリットは、組織の予算と看板を利用して自分個人の名前を売ることができること。 さらに読む