携わっている仕事について書きます。

タグ アーカイブ: 業務日誌

国際機関の予算から、政策プロジェクトと研修プロジェクトの作り方の違いを考える

新しいILO事務局長が就任して以来、ILOは雇用、労働、社会保障政策などで専門的な政策提言を求められる立場にもう一度返り咲くということを組織として目標に掲げている。一方、これが現場の技術協力を行っているスタッフやプロジェクト形成にどれぐらい今後反映されていくかというのは、個々の努力や理解によるところとなる。 さらに読む

国際協力業界で技術協力プロジェクトを企画するときのコツ

セオリーオブチェンジ、プロジェクトデザインマトリックス、プロジェクトサイクルマネジメント。国際協力業界で当たり前のように使われている事業計画のテンプレートであるが、みんなおかしいと思わないか。これに毒されている人が犯す共通した過ちは、企画段階でコンセプトや理論から考え始めることだ。 さらに読む

国際機関の責任-目に見える成果を日々出すということ

ここ最近の自分の働き方を振り返ってみる。普段あまり意識しないが、よくよく考えてみると、大きく変わったのは、チームや部下に求めるもの。それは自分自身にも当てはまり、成果でしか人を評価しない。それはチームのパフォーマンスや自分のパフォーマンスに関しても同じで、成果が目に見える形で出ていなければ、私は一切、自分たちが成し遂げたことを評価することができなくなっている。 さらに読む

日本で働くインドネシア人労働者の社会保障

日本で働くインドネシア人労働者の数は2022年時点で7万人でした。直近の数字は12万人くらいに増えていて、今後も増加する計画です。 さらに読む

年金保険料3%のインドネシアで労働組合と経済界から猛反対を受けること

日本で社会保障が真剣に議論されることも少ないので、連日、私も東南アジアの経験を投稿しています。よい機会なので、インドネシアの年金制度改革でどういう仕事をしているのか、少し紹介します。 さらに読む

社会保険料を抑えるたい東南アジアの政府からよく聞かれる質問と回答

国民民主党玉木議員が、わかりやすく社会保障財政の論点をまとめています。私の東南アジアでの仕事もこういう話をしているので、国際協力に関心のある方も見てみてください。 さらに読む

アジア諸国はなぜ日本の社会保障制度を学びたいのか?

日本では社会保障の話題が盛り上がっています。その中で、「日本の社会保障の事例を外国にもっと紹介した方が良いですよね」というコメントが目に入りました。とても良い観点だったので、これについて少し書こうと思います。 さらに読む

社会保障の話で炎上する「たまきチャンネル」と、東南アジアで叩かれる私

私は国民民主党の玉木さんの「たまきチャンネル」で日本の課題について勉強させてもらっています。昨日の配信で、社会保障財源の仕組みを説明したものがあり、「これはよく説明されている」と感じました。そのため、自分のSNSでも共有しようと思い、ツイッターを開いたわけですが、あろうことか、たまきチャンネルの投稿が炎上しています。 さらに読む

国際機関で資金繰りに奔走する人の話

先日、「国際機関で働く人には、従業員マインドと経営者マインドの人がいる」という話をした。思いのほか反響があったので、生々しい例を一つ紹介したい。私の周辺で最近起こっていることである。 さらに読む

日系職業専門高校に学ぶインドネシア人の教育方法

ジャカルタ郊外ブカシには日系企業が投資する工業団地がある。現在、工業団地には370社あり、210社(57%)が日系企業。130,000 従業員が働いている。インドネシア人を教育し、卒業後は工業団地内の日系企業で活躍してもらう。そう考えた経営者たちが長年かけて作り上げた職業専門高校がある。今回、職業専門高校「ミトラ・インダストリMM2100(SMK Mitra Industri MM2100)」を訪問させていただく機会を得て、設立経緯や優秀な人材を育てるために心がけていることなどを教えていただいたので、感謝も込めて書き留めておきたい。 さらに読む