携わっている仕事について書きます。

タグ アーカイブ: 業務日誌

見せかけの民主主義と国民性

時々出会う、英語を話すタクシー運転手。2月14日に大統領選の投票日を迎えるジャカルタでは、大通り、商店街、住宅街、橋、バス停、街路樹など、無秩序に大小さまざまな看板が立てられている。旗やポスターの枚数や様式に指定がないのか、デザインも形も数も場所も、全て統一感がなく、雑然としたゴミだらけの路肩を埋め尽くしている。 さらに読む

雨上がりの青い空

今日は朝から雨。いつぶりだろうか。窓の外から聞こえる雨音で目を覚ますのは。五時半か六時には自然と目が覚め、七時には会社にいる生活を始めて久しい。それでも、五時過ぎに出社していたバンコクでの暮らしと比べれば、かなり余裕がある一日の始まりだ。 さらに読む

インドネシア版「ハローワーク」の成り立ち

労働市場センターは労働省の部局で、事務次官直轄の組織。雇用サービス業務を担ってきた部局(BINAPENTA)とは別の部局として、雇用保険制度の実施と合わせて2021年に設立された。雇用保険制度の成立以前に、労働省や関係省庁と組織体制や実務を喧々諤々、何度も話し合いを重ねた。その中で、インドネシア版「ハローワーク」は「日本のハローワークをモデルにする」という話は比較的早い段階から関係者間では共通理解となっていた。 さらに読む

労働市場センター長と朝のコーヒー

インドネシア版ハローワーク「労働市場センター(Pusat Pasar Kerja)」が2021年に設置され、それ以来の付き合いとなるセンター長のユスフさん。例えるならば、日本のハローワークで一番偉い人であるわけだが、いつも気さくに気軽に会ってくれて、情熱をもって語る姿に感銘を受ける。 さらに読む

人のせいにせず、自ら汗をかくこと

人のせいにせず、自ら汗をかくこと。これを大人に指示することはとても難しい。 さらに読む

技術協力プロジェクトの評価指標の作り方

私はプロジェクト(事業)を一昨年は5件、昨年は2件、今年は1件統括していて、複数の新規事業の立ち上げへ向けて関係先と調整を常時行っている。開発援助業界の大手の組織で事業形成に携わったことがある人であればわかると思うが、事業立ち上げの時の計画書にはインプット(活動)とアウトプット(直接的な成果)とアウトカム(その先にある間接的な成果)を定め、進捗・達成状況を測るための数値目標を指標として設定する。 さらに読む

国際会議でのベジタリアン対応

地域会合の調整経験のある人は理解できるとおもいますが、菜食主義者への対応は結構な調整コストになる。一括りに菜食主義といっても三通りある。宗教、政治、健康の観点から肉を食べない人。

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インドネシアの生産性が低い庶民レベルの理由

インドネシア政府の開発優先事項の一つに生産性の向上がある。人口が多いわりに経済成長が今一つという指標で、経済指標を労働人口で割って計算したりする。 さらに読む

ユニクロの垂直統合、中所得国の罠、ミッシング・ミドル

ファーストリテイリングが生産ラインの垂直統合を進める報道。直接の雇用関係がないサプライチェーンの末端までバイヤーの(法的責任ではなく)社会的責任を求める国際社会の風潮を反映したものだろう。経済的に成長し、中所得国となっても、労働者の保護制度が無い・曖昧な国が多い。 さらに読む

5年ぶりのバンコクで、ジャカルタの発展に気づく

ジャカルタからバンコクに来ると、活気の無さに違和感を覚える。中間層が立派な車に乗り、インフラはきれいに整備され、路上を埋め尽くしていた無数のトゥクトゥクとバイクは消えた。バンコクは普通の街になり、ジャカルタはその影を追いかけているのだろうか。 さらに読む