生活環境や日々の気付きなどについて書きます。

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日本とインドネシアの常連への対応の違い

毎日の日課で通うカフェがある。顔なじみなので、メニューもカップも支払い方法も毎回同じ。日本とインドネシアの違いで興味深いのは常連への対応。日本は常連を大切にする。インドネシアは常連になると、後回しにされる。テイクアウト客を捌いた後、ゆっくりと運ばれてくるマグカップに口をつける。 さらに読む

マカッサルの香り

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スラウェシ島マカッサル。

空港の匂いは地域の匂い。マカッサルの空港印象は、煙草と中国語と涼しさ。

マカッサルは大航海時代に香辛料の集積地として発展した貿易港で、インドネシアの他の地域と同様に三百年以上オランダの植民地だった。

植民地時代にオランダ王室御用達だった香り高いコーヒー豆トラジャ。コーヒー好きであればピンとくる品種で、スラウェシ島が産地。インドネシア独立後、オランダが支配を止め、農園も荒廃した。日本のキーコーヒーが1970年代後半に復活させ、生産と輸出を開始。

マカッサルの名物料理は牛肉を煮込んだものが多い。特筆すべきは、スープは一様に素材の味を活かした調理法で、塩味は極めて薄い。辛い、塩辛い、甘いジャワ島の料理とは一線を画す。薄味で繊細な香りや旨味を好む日本人の舌には合う。

また、鮮魚の水揚げが有名で、インドネシアで一番魚介類が美味しいと言われている。

金融に関しては、キャッシュレス化が急速に進むジャカルタと異なり、多くの商店では現金決済が中心。交通に関しては、交通規則を守らないジャカルタ市民に比べ、信号待ちをする人が多数であることに驚く。

移動手段はGrabとGojekを簡単に呼べる。空港には専用デスクが設けられ、担当が仲介してくれるほど便利で安心な移動手段となっている。ジャカルタはインド型トゥクトゥクが多いが、マカッサルでは目にしない。むしろ、バイクで押すタイプの力車をよく目にする。

ジャカルタの床屋

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旅人には庶民の床屋を試してみて欲しい。

ジャカルタの床屋は価格とサービスもピンキリで、高価格帯選べば必ず良いサービスを受けられるかと言えばそうでもない。ショッピングモールに入居している床屋はカットのみで200,000ルピア前後のだが、日本の田舎の床屋の質には到底届かない。ジャカルタの一般的な暮らしをしている庶民は2席前後の小さな床屋へ通っていて、価格は30,000ルピア前後。路上で営む床屋にいたっては20,000ルピアが相場となっている。価格はどれも2023年時点のものだが、場所による価格差が縮まることは今後もないだろう。

庶民の暮らしに触れたい旅人には小さな床屋や路上の床屋を勧める。「同じタオル、はさみ、ハケ、櫛の使い回しはけしからん」という人は、こだわりを捨てなければならない。ショッピングモールに入居する高価格帯でさえ、衛生面は気になるだろう。あくまでジャカルタ庶民の暮らしに溶け込むことで幸せを感じる旅人へ向けたメッセージだ。

プラカノン市場の外にある屋台

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市場外の麵屋は庶民の朝食場。

週末の朝市は托鉢の僧侶と朝食の買い出しに忙しい人々でごった返している。路上にプラスチック椅子とテーブルが並べられ、即席の屋台が朝だけ開店する。何年も通い続けている常連老婆が友人と向かい合い、お気に入りの麺をすすっている。40バーツの幸せは麺の美味しさだけではなく、朝の涼しさや賑やかさ、市場を出入りする人々と柔らかな朝日、全ての要素の価値としては安すぎる贅沢な時間。

庶民の食事を安全に楽しむ方法

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地元のグルメを楽しむには自己防衛が大切。

地元のグルメを食べ歩くには、衛生面に注意することが不可欠。衛生意識の低いインドネシアでは、ガラスケースに食物を入れたまま炎天下で丸一日営業している屋台をよく見る。もちろん、氷や冷蔵設備のない状態。30度以上の高温多湿の環境で屋台を引いている。程度の差はあれど、屋内レストランでも衛生状態が良いところは少ない。インドネシアに揚げ物が多いのは、滅菌のための調理法として人々に受け入れられてきたためかもしれない。いずれにせよ、先進国のように客が食中毒になったからといって営業停止となることもなく、あくまで自己責任で食事をする必要がある。

自己防衛の簡単な方法を紹介する。辛いものを食べ過ぎないこと。少しでも違和感のあるものは吐き出すこと。辛いものに慣れていない人は大抵の場合、胃腸が唐辛子に耐え切れず、数日間は腹痛に悩まされる日々を過ごすことになる。辛さに体が慣れるまでは控えたほうが良い。また、匂いや味が少しでも変だと感じたら、迷わず皿の隅に吐き出すことが大切。特に魚肉のすり身や厚揚げを含む豆腐料理は危険なことが多い。高温多湿の環境下で保存された肉団子や豆腐は細菌が繁殖しやすい。高温で揚げたとしても中心部まで熱が通りにくい。回転の良い食事処は比較的安全だが、回転の悪い食事処は高確率で食材が腐っているので要注意。

ジャカルタで良いカフェを見つける方法

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ジャカルタはカフェ文化全盛期。

新しいカフェが続々と開店するジャカルタ。ジャカルタのカフェ文化は競争も相まって極めて洗練されている。舌の肥えた味にうるさいジャカルタ市民の目は厳しく、評価の低いカフェはあっという間に淘汰される。新しいカフェが日々生まれ、先月あったカフェが無くなっていることも日常茶飯事。

アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ。世界中を旅する中でカフェ文化に触れてきたが、ジャカルタのカフェ文化は質も量も他の追随を許さない。カフェの店舗数、コーヒーの味、カフェの雰囲気。どれをとっても、ジャカルタは世界一のカフェ文化を持っていると感じる。どのカフェも個性豊かで洗練されたコーヒーや空間を提供する。平均して全てにおいてレベルが高いのが、ジャカルタのカフェ文化の特徴だ。

カフェ文化の全盛期にあって、お気に入りのカフェを見つけるのは楽しみでもあり、難しい点でもある。乱立するカフェの中から本当に良いカフェを見つけるには、コツと経験が必要となる。ここではいくつかのポイントを伝えたい。

まず、グーグルマップの評価が5段階中4以上で、評価数が少なくとも200件以上のところを優先的に訪ねるようにする。その上で、コーヒーにこだわりのあるカフェはいくつかの共通した特徴を兼ね備えている。店名にRoastery(焙煎所)と入っているカフェは、自前で焙煎していることが多く、高い確率で店主がコーヒーにこだわりを持っている。また、メニューにV60(日本のペーパードリップ)があるカフェは、コーヒーの淹れ方にこだわりがあると考えて良い。これらの要件を満たすカフェはほとんど例外なく良い味のコーヒーを出してくれる。

会社を3年で畳んだ方の教訓

会社を3年で畳んだ方の教訓。一読の価値あり。私の仕事に置き換えると、出資者・専門家界隈との関係では出版・会合などアウトプットが大切。受益者に対してはお茶会や世間話などプロセスが重要。社会を変えるには後者だが、社内出世は前者が大事。社内出世なしには生き残れないので両方大事。忙しい。 さらに読む