国際協力を生業としていますが、仕事以外の部分を書いていきたいと思います。国際協力仕事人はどのような私生活を送っているのか。何を考え、キャリアを選択しているのか。様々な角度からコラムを書くことで、国際協力がより身近になればと考えています。

ブライトンからの再出発

ここへ来て10日が経ち、少しずつ生活にも慣れてきた。「全てが高い」と言われ続けやってきた国。空港で両替し、バス、タクシーで大学の寮まで来たけれど、やっぱり高かった。現地で生活している人は1ポンドを100円玉のような感覚で使っている。1ポンドは今日のレートで214円前後。10日前に到着した直後は、「こんな高いモノだらけの中で、どう生きていこうか」と本気で思ったものだった。 さらに読む

旅立ち-開発の世界へ

旅立ち

地図に載っていない場所へ一歩踏み出そうとしている。

さっき買った地図にはない。誰も知らない場所。 さらに読む

子どもに教える

ここ数ヶ月働いてきた塾をやめることにした。理由は周知の通り、この街を離れるためだけれど、やはりどこか寂しい気もする。個別指導のため、常に1対1かあるいは2対1で生徒たちと接することができた。はじめこそ不慣れな部分もあって苦労の日々だったが、最近は生徒とも気楽に接することができている。だからこそこの仕事をやめるのがもったいない気がするわけだ。 さらに読む

未来へ

旅人の街。今日もまた、どこからともなく旅人がやってくる。夜になると酒場で旅の話で盛り上がり、朝になると不意にどこかへ消えてしまう。そんな旅人が集う街。それが旅人の街。誰の心の中にも存在している小さな街。 さらに読む

旅路の途中(ニュージーランド留学・アカロア)

2007年3月31日。俺はアカロアにいた。ニュージーランドの大自然に囲まれて生活していた。真っ青な海、温かい人。すべてがはじめての地にいた。そして今日。2008年3月31日。たった一人高松にいる。4年前に一緒に勉強をスタートさせた仲間はもうここにはいない。みんな期待と不安を卸したてのバッグに詰め込んで、それぞれの旅先へ向かった。 さらに読む

旅立ちの日

3月23日。旅立ちの日。4年間ともに歩いてきた仲間たちが旅立った。入学当初、どれ程の人がこの大学に愛着を持っていたのかはわからない。だけれど、今、誰もが名残惜しく思っている。笑ったり、泣いたり、悩んだり。この大学で本当に多くのことを学び、たくさんの出会いを経験した。ここにはたくさんの思い出がある。誰もがここを去ることを惜しんでいるのだから。 さらに読む

アリとキリギリス

昔々あるところに、たいそう勤勉なアリとキリギリスがいたそうな。アリは貧しい家庭の育ちである一方、キリギリスは村でも3本の指に入る大金持ちの家に育ったそうじゃ。アリの家はいつもキリギリスの家から食べ物やお金を借りたりしていたんじゃ。そんな貧しい環境の中でもアリの両親は毎日汗水流して働き、ようやくアリを学校へ通わすことができたわけじゃ。ところが、そんなアリにキリギリスはこう言ったんじゃ。 さらに読む

2年前のあの日

東京に行ってきた。2年ぶりの東京はどこかよそよそしく僕を迎えてくれたけれど、やっぱりたくさんの人が行きかっていて、相変わらずの慌しさ。2006年の8月、見ず知らずの土地へ飛び立つ旅人に会いに行った。「もうしばらくあえないだろうから」という気持ちでちょっと寂しくなったりしたっけ。そんな旅人も2年ぶりに帰ってきた。「もう2年も経ったんだ」少しだけ時の経つのが早く感じる。今回はそんな旅人には会えなかったけれど、次回は積もり積もった話がきっとできるだろうと思う。

実は横浜で青年サミットがあったので関東へ出向いた。全国各地から熱い思いを持ち寄って、社会問題について話し合ったり、友達になったり、交流を深めた。その後、東京へ行き、高校来の友人たちの家でホームパーティーをした。既に社会に出て働いている人たちが帰った後も親友と酒を交わしながら将来のこと、恋愛のことを語ったりもした。同年代が働いている中で、僕と彼はまだ学生。少しあせる気持ちもあるけれど、お互い見ているものは明確になってきているので、あまり心配は要らないのかもしれない。

あと少し。最後の10完歩。

四国ユースネットワーク(途上国と開発)

たった3日前に初めて会った人たちと、今ではもう親友のように思いあえている。

四国ユースネットワークの愛媛合宿を終えてたくさん思うことがある。たった3日間の短い時間の中で、僕らは夢を語り合い、「どんなお爺さん、お婆さんになりたいか」ということまで語り合った。そんな仲間を30人も40人も手に入れた。

四国四県の大学生の内、「国際」や「環境」をテーマに活動をしている人、あるいは活動したい人たちを集めた今回の企画は大成功に終わったように思う。この企画の構想を聞いたときは正直言って、「どうなることか」と思っていた。だけれど、愛媛のメンバーを中心として、高知のアジア僻地医療を支援する会、TICOユース、愛媛大学のHOPEそして参加者全員が協力して作り上げた今回の合宿には、まさに「大成功」の三文字がふさわしい。

「四国の学生活動はかなり遅れている」と本州の学生からしばしば笑われることがある。しかし、先は明るい。これからどんどん四県の学生ネットワークを広めていって、今回のようなメンバーが集まれば、ものすごいパワーになるような気がする。3月には四国ギャザリングという環境系の合宿イベントが高松市内で行われる。こういう場に、もっと多くの香川の学生が参加できるようになればいいなと思っている。

さて、卒業も間近に迫ったわけだけれども、ここへ来てやるべきことが見えてきたような気がする。知り合いを通じて「国際協力」や「環境問題」あるいは「ボランティア」に関心のある人をどんどん集めたいと考えている。少しでも興味のある人はできる限り力になりたいと思っている。

今日は珍しく、私事をつらつら綴ってしまった。もちろん、学生ができないことはたくさんある。だけれど、大学生だからできることもたくさんあることを僕らは知った。

いよいよ面白くなってきた。

ペンギンからの警告:気候変動と南極の氷

おもしろいやり取りがある。「南極って大陸なんだよ」と言った僕に「そんなのウソだろ。でっかい氷の塊に決まってるだろ」と答えた友人がいた。意外にも彼と同 じ反応をする人は多い。では、これを聞くともっと驚くのではないだろうか。 さらに読む