ブライトンからの再出発

ここへ来て10日が経ち、少しずつ生活にも慣れてきた。「全てが高い」と言われ続けやってきた国。空港で両替し、バス、タクシーで大学の寮まで来たけれど、やっぱり高かった。現地で生活している人は1ポンドを100円玉のような感覚で使っている。1ポンドは今日のレートで214円前後。10日前に到着した直後は、「こんな高いモノだらけの中で、どう生きていこうか」と本気で思ったものだった。

しかし、本当に高いのか?今ではそんな疑問を持っている。

たしかに大学の自動販売機でコーラを買えば1缶1ポンドはするし、街のショーウィンドウには『SALE!!Tシャツ1枚10ポンド!!』の文字が躍る。1缶100円で、Tシャツ1枚1000円なら、僕ら日本人にも安く感じられるはずだ。しかし、実際は掛ける2。やはり高い。一見そう思ってしまう。
でも、どうやら少し事情が違うようだ。買い所、買い時をわきまえると、安い値段でいろいろなものが買えるようだと、何となくわかってきた。実際、150円の新聞を50円で、200円のパン(食パンサイズで30cm長)を20円で、タマゴを0円で買っている。

日本だと、どこのお店で買い物をしても、たいてい相場が決まっていて、それ程、「買い所」「買い時」を意識することはなかったけれど、ここで生きていくためにはそれがとても重要なようだ。

何とかこの国で、この地で生きていける目処がたった。