エントリー - Ippei Tsuruga

使える報告書の作り方

「開発途上国の政治家と実務家に使ってもらうにはどうすべきか」悩みは尽きないという話をした。「あなたの論文が読まれない理由」を書いたきっかけも、どうしたら科学的根拠を政策へ使ってもらえるか、という作り手としての問題意識からだった。色々な答えがあるだろうが、対象国の政治サイクルや実務家のタイムラインに乗せることが、報告書を使ってもらうための最低限の条件だと思う。それに関連していくつか身の回りの事例を振り返ってみる。

政治サイクルとインパクト評価のタイミング

ベトナムでは国会に法案を提出する際に、その法案を実施した際にどのような社会経済的な影響があるか説明する報告書の提出が不可欠となっている。これを当該国の実務家はインパクト評価と言っている。もちろん、学術界でいうところのインパクト評価とは手法の厳密さなどに差異はあるが、求めているアウトプットは似ている気がする。いずれにせよ、どこの国の法案審議でも同じような要件があると思う。

仕事の未来に社会保障を適用させる方策とは?

ペーパードリップ(Paper Drip)は「3分で学術論文の要点を読む・読ませる」を実現する企画です。研究者は端的に要点をまとめ、実務家は短時間でエビデンスを把握し、実務へ活用する。エビデンスを政策の現場へ届けたい研究者 […]

どのセクターの成長が貧困削減を牽引するか?

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政府支出は所得貧困を改善するか?

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新しい働き方が生まれ、転職という概念がなくなるとき

未来の仕事というテーマでILOは調査研究を実施し、100周年の記念事業としています。実務レベルでは、これをどのように実現していくかが課題となってきます。調査報告書や宣言文を読んでいただければわかるのですが、AIなど新しい技術に既存の仕事が奪われるというリスクはある一方、新しい仕事や機会が生まれる時代となるということが書いてあります。