国際機関の違い

ジャカルタの水道は黄色い。流れている水路の多くは植民地時代に整備されたもの。下水が入っていて乳白色。隔月で腹痛になるのは、水か唐辛子か。病院へ行ってストレス性かと聞く。何度も繰り返し、まあ細菌性でしょうと、言われる。ジャカルタには日系企業も多いため、日本人医師のいる診療所もある。

タクシー運転手との会話。グーグル翻訳で言いたいことを翻訳して、インドネシア語で読めば伝わる。ただ、返答は理解できない。日本人駐在員の皆さんはインドネシア語を話す人が多いそうで、尊敬。

国際機関で仕事を探している方から、キャリア形成をどうしたらよいかよく聞かれます。見聞きした感じだと、組織によって全く異なるので、関心あるところで働いている人に聞くのがベストです。と言っては元も子もないですが。

おそらくこういうことです。ILOとUNICEFと国連事務局の違いは、厚労省と文科省と内閣府の違いではなく、アップルとマイクロソフトとグーグルの違い。同じ規則や人事制度の元で働いているわけではなく、単に同じセクターにいると考えるのが実態に近い気がします。働くという観点では。

組織的な違いの話をもう一つ。国連から派生して各機関があるのではなく、各機関が別々に作られて集まった。例えば、ILOは国連より古く、連盟の頃からあります。

社会保障の話。ILOには国際労働会議という名の年次総会が毎年ある。加盟国政府二票、労働者一票、使用者一票。そこで1952年に合意された社会保障の最低基準がある。なので、ILO職員が独自に社会保障を定義したり、ここから外れて革新的な制度を提言することはない。

社会保障の最低基準には9つの制度が書かれていて、各制度の対象者や給付水準などの下限が書かれている。

他の国際機関が社会保障を議論するときは、この基準に従う必要はないので、各機関で考えるあらゆる制度が社会保障に定義されるケースが多い。

組織的な違いの話に繋げる。国際機関の会合で他の機関の職員と社会保障の話をするとき、同じ言葉を使って違うことを話している場面が多い。定義を確認することから始める必要がある。