パキスタンのポリオ撲滅へドナー会合、JICAも出席
2月9日にパキスタンの首都イスラマバードで開催されたドナー会合に、国際機関や二国間援助機関の関係者が出席。「ポリオ撲滅へ向けた支援継続で一致」と、地元紙『The News International』が報じた。
具体的な支援金額やファイナンス方法については報道されていないことから、全体方針の確認に留まったものとみられる。
一般的にポリオ対策は、一定期間に集中的にリソースを投入し、一気に撲滅することが有効とされている。
日本の支援状況については、国際協力機構(JICA)が「ポリオ撲滅事業」に関する円借款供与を2011年(49億9,300万円)と2016年(62億9,000万円)に実施している。これはゲイツ財団との連携案件で、前者については一定の事業成果があったことからゲイツ財団から返済が決定済み。後者については今後成果の確認を経て、同様に返済手続きが進むとみられる。
会合では今後の日本政府の支援方針については触れられていないが、日本からも政府およびJICAの代表がそれぞれ出席したと報じられている。
参考資料
- Donors pledge to walk last mile with Pakistan in fight against polio (The News International)
- パキスタン・イスラム共和国向け円借款契約の調印(JICA)
- パキスタン・イスラム共和国向け円借款「ポリオ撲滅事業」 ゲイツ財団による返済が決定(JICA)
- パキスタン向け円借款契約の調印:ゲイツ財団との連携を通じ、ポリオ撲滅へ貢献(JICA)