私の国連インターン時代、ILOが有給インターン募集中
こんにちは、敦賀(@IppeiTsurugaJP )です。
私が勤務する国際労働機関(ILO)がインターンシップの募集を開始しました。
私の部署である社会保障局(Social Protection Department)も複数のポストで公募しているようです。
ご関心のある方は公募の詳細をこちらからご覧ください締め切りの7月4日までに是非応募してみてください。
ILOのインターンシップは有給、国連インターンは無給が多い
ILOのインターンシップは給料がもらえます。
公式には給料(Salary)という言葉を使っていませんが、ジュネーブ本部では手当を月額26万円程度の手当をもらえるようです(昨年の月額21万円から増額)。
一方、多くの国連機関のインターンは無給がほとんどです。以下の記事のようなインターンによる抗議デモが毎年あるほど、無給インターンは近年では問題となっているようです。
国連機関のインターンで作るグループが、国連本部前で無給インターン制度の改善を求める抗議行動を行ったのだ。(中略)アレックス・クチャルスキーは、「個人的な理由から言っているのではなく、無給のインターンは不公平だと思う。私はこのために8カ月間貯金したが、他人の家の居間で生活しなければならない。・・・所得水準の低い途上国からは、よほど裕福な家庭の出身でなければ国連に来ることはできないからだ。今のインター制度はそういう多くの人たちから参加の機会を奪っている。」と言う。
(ニューズウィーク日本版ー国連が強いる「ブラック労働」にインターンが抗議デモー2015年9月25日付)
初任給は300ドル
私の国際機関でのインターンシップは奇しくもILOでした。
現在ILOで働くことになったこととは何のつながりもありませんが、ILOカンボジア事務所でインターンをしたのが国際機関との出会いでした。
冒頭の写真は私の初任給です。
300ドルの小切手を握りしめて、カンボジア商業銀行の待合室で待っていたのを思い出します。
ジュネーブは物価が高いのでインターンの手当も多いのですが、途上国事務所の場合は物価に合わせて低めに設定されていました。
2009年当時のカンボジアは今と異なり、日本人は極めて少なく、外国人向けのアパートもほぼ皆無でした。
家賃300ドルの物件が最低価格で、300ドルの手当は家賃に消えました。
一ヶ月の食費は200ドルに抑えていましたので、半年間のインターン期間中の持ち出しは15万円程度だったかと思います。
インターンで経験を積みながらある程度の収入を確保できるのはかなり大きいですよね。
ちなみに、インターン中に住んでいた家は、カンボジア人の民家の二階に居候でした。
エアコンはベッドルーム以外にはなく、一部の窓枠には窓ガラスも無し。
夕方になるとヤモリが入ってきて、一緒に涼んでいたのが懐かしいです。
土曜日の朝は地元民で賑わう青空市場(カンダル市場)で食材を買い、午後は屋上で洗濯をしていました。
洗濯といっても洗濯機はありませんから、足踏み洗いで、脱水は手で絞る感じです。
仕事の話よりも、こうした途上国で地元目線で生活した経験が今の私の精神的な部分を支えている気がします。
インターン時代の思い出の記事集
最後に恥ずかしげもなく、カンボジアでのインターン時代の私生活を綴ったコラム(日記?)を晒して今日はお別れです。