参加型ワークショップの意義

西洋社会で何の疑問もなく展開されている参加型ワークショップ。開発援助の現場ではもちろん、西洋の組織である国連でもワークショップと言えば多くがこのパターンである。

これが実はあまり好きではない。

アジア型の座学に慣れ親しんでいるせいか、大人が輪になってゲームをしながら学ぶスタイルがどうもしっくりこない。

たしかに、大人に講義をしても居眠りをするから体を動かすというのはよくわかる。しかし、参加型ワークショップが眠りにつかせないための手法であるならば、何の意味もないゲームになってしまう。

ワークショップが終わると決まって評価シートが配られる。研修直後に評価をすれば、「眠たくなかった」「わかりやすかった」「講師が面白かった」といった要因が強く働き、多くの場合は全項目で同じ番号に丸を付ける人が多い。

ワークショップの目的はその後のフォローアップを当人が行うかどうかにかかっている。

西洋型の参加型ワークショップが、東洋の座学に慣れ親しんだ社会に馴染むのか。参加者はきっと面白かったと言うだろう。

果たしてそれで良いのか。