久しぶりの在宅勤務で認識する生産性
月曜日に病欠を取った後、これを良い機会と捉え、火曜日から木曜日まで在宅勤務を所長に申し出ました。もともとコロナ禍の期間中から在宅勤務を続けており、4年以上にわたって自宅で集中して分析や執筆作業に取り組むことに慣れていました。
週のうち2日間を在宅勤務とし、残りの3日間で営業やプレゼンテーションを行うという良いサイクルが確立され、成果を上げ続けてきました。しかし、新しい所長の就任後、スタッフはなるべく事務所に出勤するよう方針が変更され、在宅勤務の承認が得にくくなっていました。
この病欠明けの在宅勤務で改めて実感したのは、朝起きてから集中して執筆作業に取り組み、あらゆる妨げを排除してトイレに行く時間さえも短縮できることが、効率的に成果を上げ続けるために必要不可欠だということでした。
冷静に考えると、職場では朝の挨拶、昼の挨拶、ドアを開けていれば次々と同僚が訪れ、閉めていても誰かがノックをします。1時間に一度のトイレ休憩の際にも、その都度誰かと立ち話をすることになります。このような状況では、あっという間に1日の稼働時間が減少し、最も重要な午前中の時間がほとんど失われてしまいます。職場での生産性が低下するのは当然のことでした。
朝から溜まっていたレポート執筆の作業に取り掛かりました。アジアの失業給付・雇用保険の制度面に関するレポートで、各国の法令を詳細に読み解く必要があります。バックグラウンドスタディはコンサルタントが行ってくれましたが、改めて読み返すと法令の解釈に誤りがあったり、古い法令をもとに記述されている箇所が多々ありました。
膨大な量の分析、読み込み、執筆作業を前に戸惑うこともありますが、Microsoft Outlook(マイクロソフト アウトルック)のカレンダーに細かく予定を記入し、今日はどこまで進めるかを明記しています。秋までカレンダーが埋まっているほどです。
自分で決めたカレンダーの予定に従って執筆作業を淡々と進めていますが、結局のところ、様々な妨げや「緊急」という名の他人のサポートに時間を割かれることがあります。さらに、他人に仕事を頼んでくる人の中には、自分の仕事が終われば、すぐに夏休みなどの長期休暇に出かけてしまう人もいます。
私のように自分の仕事を抱えつつも他人をサポートしているようなスタッフは、なかなか休みを取ることができず、自分の作業に埋没していきます。この執筆作業は既に4年以上続いており、今年中に仕上げなければなりません。これがデッドラインです。
プロジェクトの目標達成だけを考えれば、つぎはぎだらけのレポートを誰も読まないだろうという前提でコンサルタントに発注し、アップロードすれば済むかもしれません。しかし、この仕事だけは自分でやり遂げたいと思っていました。そのため、執筆作業は外注していません。
国際労働機関(ILO)で雇用保険に関する内部の専門家を探すとき、私の名前が真っ先に挙がるようになりました。この状況を作り出せたのは、インドネシアでの4年間の経験があったからです。そして、この集大成として卒業論文のような気持ちでこのレポートを執筆しています。
このレポートが完成すれば、アジア地域の雇用保険の制度設計に携わる官僚や研究者、専門家たちが競ってこのレポートを引用するでしょう。このレポートは今後10年以上にわたって引用され続けるものになると確信しています。
※この記事は、AIが筆者の音声ファイルを文字起こし・執筆し、筆者が編集したものです。