スライドの完成度が高いほどプレゼンはつまらなくなる

Correlation between slides and presentationプレゼンをするときに心がけていることがある。

スライドは可能な限りシンプルかつ、突っ込みどころ満載にしておくこと。スライドを作りこめば作りこむほど、観客の関心はスライドに向き、プレゼンが頭に入らなくなる。

仕舞には、スライドを後でメールでもらえばよいと考え、一つも記憶に残らないプレゼンとなってしまう。

逆に、突っ込みどころ満載の不完全なスライドであれば、たくさんの質問がくるだろう。

質疑応答で細かいやり取りまでできれば、良いプレゼンだったと記憶に残る。

活発な質疑応答は観客の関心の裏返しだ。観客としてそういった経験をしたことはないだろうか。

しかし、たとえ頭では理解していても、いざプレゼンする側に立つとスライドを作りこんでしまいがちだ。

なぜか?

安心を求めるからだ。スライドがあれば、話すべき内容を忘れてしまっても、スライドを読めばよい。

しかし、そういった安心材料をスライドに散りばめておくことで、プレゼンを

人生で初めてプレゼンの仕方を教えてもらったのはイギリスの大学院だった。そこで教わった極意は未だに記憶に残っている。

  1. 1スライドで5分話すこと(20分のプレゼンならスライドは最大4枚)
  2. フォントサイズは36ポイント以上にすること(英語の場合)
  3. スライドはカラフルにしないこと
  4. プレゼン中に時間切れになりそうでも、絶対に早口にならないこと(メインの主張のみ伝え、細かいところは飛ばして同じ口調で説明すること)
  5. プレゼンで全てを語らないこと(細かいことは話さず、質疑応答でカバーすること)