国際会議でのベジタリアン対応
地域会合の調整経験のある人は理解できるとおもいますが、菜食主義者への対応は結構な調整コストになる。一括りに菜食主義といっても三通りある。宗教、政治、健康の観点から肉を食べない人。
気候変動関係者には畜産業への批判から肉を食べない人は多い。宗教の観点から肉を食べない人はさらに細分化され、肉を食べてもよいが、屠畜方法が教義通りかを気にする。この中には知らなければ食べてもよいと考える自由な人もいるが、知らないものは食べない人も多い。
健康の観点から食べない人は、食べないようにしているが会食時には周りに合わせる人も多い。ムスリムの多いインドネシアにヒンドゥー教徒の多いネパール人を招いた際には、宗教の衝突が顕著だった。
インドネシアでは鶏肉や卵は欠かせない食材で、それ避けるとなるとほとんど選択肢がない。牛肉はご法度で、魚、鶏肉、羊肉、卵など多くの肉類を避けたため、野菜をほとんど食べないインドネシアでは食べるものがほとんどなかった。結果、一週間毎食、味のないナシゴレン(焼き飯)を食べていた。