ADBの南アジア地域専門家会合

南アジア地域会合の初日。インド、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン、パキスタンから、政府、再生可能エネルギーへ投資する企業、研究者が参加しています。

金融、技術系の人が多いので経済の話が多いです。再生可能エネルギーによって新しい産業が生まれ、新しい雇用が生まれる側面に光を当てる登壇者が多いです。

一方、石炭火力の抑制や石炭産出の低減政策によって仕事を失う労働者へどのように社会保障を提供し、次の仕事を見つけるまで公的支援することができるか。私の役割は今回の議論にそういったスパイスを加えて大枠の前向きな話を展開するエネルギーの専門家に対し、現実的な雇用や社会保障の話を突きつける。いわば論客的な位置付けなどだと思います。

振り返れば日本もエネルギー革命によって石炭から石油へエネルギーが転換した時期に多くの失業者が生まれ、ハローワークや失業。給付の役割は非常に大きかったという経験があります。良い機会なので、明日の登壇の機会には日本の経験も少し伝えようと思います。

既に資料は提出済みでしたが、今日の議論を聞いて急遽、1997年に閉鎖した福岡県の三井三池炭鉱と公的支援体制について事例を加えました。

www.adb.org/news/events/inclusive-energy-transition-south-asia-regional-conference