アウトプットとインプットのバランス
人に伝わる言葉を考えながらアウトプットしていると、自分の力が伸びていない錯覚に陥ることがある。それはアウトプットに重心を置いているためであって、当然の結末なのかもしれない。
逆に、自分の理解できる言葉で話しながら考えるのであれば、自分の力が伸びている錯覚に陥る。それはインプットに重心を置いているためであって、これもまた真理なのである。
大学院を卒業してから十年目。難しいことを簡単に説明する能力は随分伸びた気がする。これからの十年は、人に伝わらなくても、自分の力が伸びる錯覚を持ち続けられる発信に少し比重を置きたい。
専門性を伸ばすということは、人と向き合うのではなく、自分と向き合うことである。