Civil G8対話

4月22日から24日にかけて京都へ行ってきた。高校の修学旅行以来2度目の京都で、観光気分に浸りたかったのも山々だったけれど、それよりももっと心躍るイベントが開催されたのだった。”Civil G8 Dialogue”「市民のG8対話」とでも訳せばよいだろうか。つまり、今年7月に北海道洞爺湖で開催されるG8サミットへ向けた市民による国際会議が京都で行われたのだ。

参加者の顔ぶれも層々たるものだった。全国から、一度は名前を耳にした事のあるNGOの代表がぞろぞろと集結し、アフリカ、ヨーロッパ、北米、南米、そしてオーストラリアの全ての大陸から世界を良くしようと動いている人たちが集まった。そして環境、貧困・開発、人権・平和の分野に別れ、丸一日議論を交わし、勉強会で意見交換もするのだった。そこで集約された意見や戦略をもって、最終日に各国政府代表とのラウンドテーブルで2時間の制限つきながら、NGOとしての要望や主張を伝えた。

この一連の流れは、NHKをはじめとした各報道機関が通して取材をしていたので、いずれは特集を組まれることになるのではないだろうか。もしかしたら既に報道されているかもしれないけれど。こんなに充実した環境に身を置くことができたのは、知り合いを通じてバイト情報を貰ったためだった。バイトとは言え、空き時間には勉強会に参加したり、ラウンドテーブルのときには政府代表の真後ろで話を聞くこともできた。本当に良い経験になった。

会議の使用言語は英語と日本語だった。英語に関しては、理解できる、できないの話以前に、専門用語のオンパレードになってくると自分の知識不足が手に取るようにわかる。知識がないために理解できないというのが正しい表現かもしれない。

夕方はパーティーにも同席することができた。ワインとビュッフェの立食パーティー。こういう場はあまり経験をすることができない。以前に議員インターンをしていたときに一度経験させてもらってはいたものの、外国の文化の中でこうしたパーティーに参加するのは初めてだった。こういうときは話したい人がいても、どうやって切り出すかが難しい。会も終盤になって、何となくわかったのだけれど、おそらく「自己紹介してもいいですか?」と切り出し、自分を売り込むのが一番手っ取り早いやり方なのかもしれない。これもとてもよい勉強になった。次回につなげられる。

最後に、印象的だったアフリカからの参加者(おそらく記者)の言葉を引用して締めようと思う。

“Poverty is manmade. Development is not Charity. It is something we have to do.”