事例研究の価値
実感として、他国の事例を元に政策対話は進んでいく。サンプリング調査をベースとした分析や政策提言も大切だけれど、「サンプルサイズが小さい」「あなたの分析が正しい証拠は?」等々、質問される。そのとき、研究者ではない人、高卒・学部卒の官僚や政治家や労働者や経営者を説得できるか。
経験則では、「インドネシアはマレーシアと隣の国だし、何となく国柄も言葉も似てるので、マレーシアの事例を参考にしたい」といった議論が納得感を持って万人に受け入れられる。
政策の決定権を持っている人は研究者でも政治家でも官僚でもなく、国民。結局のところ、みんな理解できるのは、実証研究ではなく事例研究であることが多い。両方必要なので両輪回していますが、後者のほうが受けは良いです。
「どうしてあなたは事例分析がしたいの?」
と入学したばかりのころ何度か質問いただき、自分なりに答えていたものの、答えに自信がなかった。
こういう論文を早く読んでいれば、、、https://t.co/xEIfv9EMWa
— ふじの🇹🇿🇷🇼 (@fujino_milima) October 20, 2022