法律を知っている専門家と法律を作る専門家の違い
東南アジアなど放浪している丸山さん。同世代なので関心持ってよく聞きます。法律の専門家のくだりは政策支援に関心ある人は興味深いと思います。弁護士は法律を適用する仕事で、官僚は法律を書く仕事で異なる知見・経験を要する。
私の仕事に当てはめればこうなります。インドネシアの法律に詳しい人。国際労働基準や複数国の社会保障制度を薄く広く知っている人。自分の立ち位置と求められる役割を見極めるのが大切。
どの分野でも、分野の中で役割が異なり、役割の数だけ専門性がある。ジェネラリストもジェネラリストという専門家。例えば、調達・総務・人事・広報・安全全部やったことあります、という人材は例えば私の周りには私しかいない。日本の新卒総合職はだいたい全部やったことがある。
専門性を立てるときに大切だが難しいのは、自己研鑽や座学で経験を積むことは難しいということ。仕事を依頼したりされたりを繰り返すことで知見が血となり肉となり、信頼や人脈ができるのであって、会合で同席しただけではどうしようもない。
業界や分野に泥臭くしがみつき、居座ることで知見や経験がたまる。ショートカットはなく、苦悩の日々が経験や専門性を積み重ねる。こんな下らない夢のないキャリアアドバイスをするのもはばかられることもあって、最近はキャリアを助言する機会は控えるようにしている。
ちなみに、どれ程下らない嫌な仕事であっても、上司が「こいつはよくやってくれた」と振り返ったときに思いつく程度の貢献をしてから辞めることが大切。レファレンスチェックで上司に連絡が行き、良い回答が得られないと不採用となります。
逆に言うと、最終面接で不採用となることが多いと感じる人は、必ずしも面接対策が必要なのではなく、過去の上司の評価が影響しているかもしれません。