バンコクのグラブ女子の懐事情
連休前の午後九時半のバンコクは今日も蒸し暑い。オフィスは六時間前に、とっくの昔に連休を迎え、消灯時間の六時もとっくの昔。
携帯の中を徘徊するタクシーを捕まえ、微笑みの国の運転手は今日も笑っている。
グラブは面白い。メータータクシーでは出会わないような運転手と巡り合う。
ドアを開けると、振り向いてサワディーカ。32歳癒やし系女子。大学で英語と日本語を学ぶ。日中は稼業のオイル売り。4日前からグラブで小遣い稼ぎをしている。大阪が好きらしい。
この日は午後からはじめて私が五人目の客。15分400円の距離。比較的短い距離らしい。今までで一番長かったのは空港行きで1000円。
グラブには25%とられるが、客がコンスタントに見つかるようで満足しているようだ。短期間に一定数客をとるとボーナスが出るらしい。
日本語を練習したかったらしいが、英語に終止してしまったといって、カード決済で下車。