合理性で動かない世界を理解する大切さ

個人的には合理的なことを好む。しかし、世の中が経済的な合理性に基づかず、政治的な合理性で回っていることのほうが多い。経済的、統計的な合理性だけに基づく政策提言が受け入れられないのは、往々にしてこの手の背景がある。受け入れられず、先方の能力不足のせいにする場面を何度見たことか。

政策案件のマネージャーとして大事なことは、スペシャリストをどの場面で登板させるか考えることかもしれない。政労使の会合にいくと、そこまで専門家ではない人が政策を議論する立場にあることが多い。どれ程専門性が高くても、難しいことを難しくしか説明できない専門家は登板させにくいことが多い。

また、実務をうまく回していくためには、伝え方だけでなく、何をどこまで伝えるかも大切な要素となる。一連の判断力を研ぎ澄まさねばならない。

敦賀一平◆国連職員◆元JICA職員 on Twitter

実務家への研修では細かい技術的な部分まで情報量を詰め込み、政策対話では要点を絞る。前者は理解度は下がり、後者は理解度を上げる。同じレベルの理解が必要な場面かどうかで、プレゼンを調整する。

敦賀一平◆国連職員◆元JICA職員 on Twitter

同意。結果、1週間ハノイ、1週間ジャカルタ、2週間バンコクのノマドライフ。 リモートで仕事できる時代だからこそ、逆にFace to Faceで話す機会が重要 https://t.co/efmZoLgzoQ

最後に全然関係ないが、最近よく感じるぼやき。イギリスで開発学やるときに気をつけなければならないのは、開発理論が植民地経営の中で構築されたものであること。つまりアフリカと南アジアとラテンアメリカでは当てはまっても極東や東南アジアでは当てはまらないことも。