物書きとマルチタスク管理

在宅勤務が何年も続いていると、対面で人に会うことが少なくなる。物理的に一人でレポート書いていると煮詰まる。そういうときは、雑踏の中に仕事場を移すと気が紛れる。

物書きをするときに心がけていること。著者と編者の役割を同時にやらない。ドラフトするときは立ち止まらず、単語や文法は無視して書く。紙とペンだとこれは容易だが、PCだと消したり戻ったりができてしまうので、心がけと訓練が必要。

編者モードのときは、雑多な文章直したり、文献を入れたり、細々としたことをやる。繰り返しやっていると、自分が書けるリミットや煮詰まるまでの時間がわかってくる。

仕事上、一応マネージャーで決裁権もあるので、大量のメールと調整と指示出しの作業に数時間割かねばならない。ただ、この作業は物書きと違う頭の回路を使うようで、直後に物書きを開始するのは不可能。一度運動を挟むか、事前に物書きの時間を入れる必要がある。鉄道の切り替えのイメージ。

新人時代からマネージャーとして訓練されてきたので、マネジメント系の仕事はかなり気楽にできる。ドラクエのMPでいうと、マネジメント系の消費はホイミ連発で、物書きはベホマズン。一回の消耗は少ないけど連発するので、ベホマズン出すには回復必要。だから一日の時間配分が大事。

研究者ではないので、出版は二の次で、議論し尽くした古びた内容のペーパーを時間があるときにアップする。自分だけで書いたものもあれば、外部有識者と書いたものもある。組織なので、自分が書いたけど別人の名前で出るものもある。自分の名前でアップされているものはここ

私の場合、物書きはするが、それは出版目的ではなく、政策提言・対話のため。主要なものだけで2年で70件1500人にプレゼンしていて、プレゼンのベースとなる調査・研究を数十件並行している。

カレンダーはチームに共有していて勝手に予定入れて良いことにしている。自分の一日の作業予定も、会議予定も入り乱れている。他の予定を入れられないように、物書きの時間やメールチェックの時間も自分のカレンダーに入れて、カレンダーの指示で一日動く。